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小脳橋角部手術操作による蝸牛神経損傷の防止策の探求

Research Project

Project/Area Number 03454341
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Cerebral neurosurgery
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

関谷 徹治  弘前大学, 医学部附属病, 講師 (70154656)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩渕 隆  弘前大学, 医学部, 教授 (20004567)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Keywords蝸牛神経 / 神経損傷 / 小脳橋角部 / 神経変性 / 脱髄 / 聴性脳幹反応
Research Abstract

小脳橋角部における手術侵襲に対する蝸牛神経の反応を電気生理学的、組織学的に検討した。実験には、雑種成犬20頭を用いた。動脈瘤手術用クリップを加工し、これを蝸牛神経に静かにかけることによって蝸牛神経の直径を50%から100%まで段階的に圧迫した。5分間の圧迫負荷後、各動物を2カ月から6カ月間生存させた。その間、聴性脳幹反応を継時的に記録し最終的に動物を灌流固定し側頭骨を組織学的に検索した。その結果、この実験モデルにおいては、蝸牛、蝸牛神経の栄養血管である内耳動脈系には閉塞所見を認めず、蝸牛神経のみに選択的な神経損傷が生じていた。このような実験モデルを蝸牛神経において作成することができたのは本 研究がはじめてである。蝸牛神経の被圧迫部には空胞変性、脱随、断裂等の所見が観察されたが、蝸牛神経に対する圧迫の効果は被圧迫部にとどまらず、末梢方向にも進展することが分かった。すなわち、小脳橋角部における脱随、神経変性が末梢側に向かって逆行性に進展しており、これらの組織学的変化と蝸牛神経の圧迫の程度との間には相関関係があった。以上のような変化は50%程度の圧迫でも観察されたことから、蝸牛神経の手術侵襲に対する脆弱性が確認された。また蝸牛神経の圧迫では、神経の変性は蝸牛神経の中心部の線維に限局して生じることが分かった。このような蝸牛神経変性の形態はこれまでに報告されておらず新知見であると言える。本実験モデルでは、一定の蝸牛神経を再現性よく作成することができるので手術侵襲に対する蝸牛神経の反応を詳細に検討することができるのみならず、それに対する対策(たとえば種々の薬剤の投与など)の効果を検討する際にも有用であると考えられた。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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