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実験的顎関節炎モデルの確立とその組織破壊におけるサイトカインの意義

Research Project

Project/Area Number 03454469
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 外科・放射線系歯学
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

竹之下 康治  九州大学, 歯学部, 助教授 (50117157)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平野 裕士  九州大学, 歯学部, 助手 (60181179)
篠原 正徳  九州大学, 歯学部, 講師 (90117127)
岡 増一郎  九州大学, 歯学部, 教授 (50038866)
中村 誠司  九州大学, 歯学部, 助手 (60189040)
濱地 みどり  九州大学, 歯学部, 助手 (10231523)
Project Period (FY) 1991 – 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords顎関節 / コラーゲン誘導関節炎 / サイトカイン / IL-1 / プロテオグリカン / ストロメリシン / コラ-ゲン誘導関節炎 / ILー1
Research Abstract

本研究では、従来我々が手掛けてきたコラーゲン誘導顎関節炎や咬合異常により顎関節異常をきたす実験モデルについて、病理組織学的、免疫組織学的、さらにはソフテックスによる放射線学的検討を行なった。さらに、その成立・進展ならびに骨・軟骨破壊機序の解析をサイトカインと関連ずけて検討した。
2型コラーゲンで免疫することにより誘導されるコラーゲン誘導顎関節炎モデルでは、顎関節表面の不整化、Articular zoneの消失や断裂が認められ、Proliferative zoneおよびCartilage zoneにおける細胞増生が著明であった。咬合を挙上することにより実験的咬合異常を起こさせた場合でも、顎関節に有意な変化が認められ、Articular zoneとProliferative zoneで特に著明な変化が認められた。また、ラビット抗ヒトインターロイキン(IL-1)α抗体を用いて、免疫組織学的に顎関節におけるIL-1の関与も検討し、関節頭軟骨の表層に近い層で有意なIL-1の存在が認められた。この変化は、咬合異常を惹起した場合、その後3週間程度まで持続された。
次に、軟骨細胞のマトリックス成分、主にプロテオグリカンの分解機構におけるIL-1の役割を培養細胞を用いて検討した。当初、ラット顎関節より軟骨細胞の分離を試みたが、線維芽細胞の混入が多いためと十分量の細胞を採取することが困難なために肋軟骨細胞の分離培養を行なった。プロテオグリカンを分解すると考えられているストロメリシン(MMP-3)の軟骨細胞による産生をみてみると、IL-1はムラミルジペプチドとともにMMP-3産生を促進することが認められ、IL-1はプロテオグリカンの分解を誘導する可能性が示唆された。
以上、顎関節における骨・軟骨破壊におけるIL-1などののサイトカインの関与が示唆された。また、歯周疾患や顎骨炎など、口腔領域の炎症時にサイトカインが産生され、顎関節疾患の病因となる可能性も考えられた。

Report

(2 results)
  • 1992 Annual Research Report
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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