Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
館 純子 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
高田 薫 大阪大学, 医学部, 助手 (80216655)
岩谷 良則 大阪大学, 医学部, 助教授 (60168581)
玉置 治夫 大阪大学, 医学部, 講師 (20221400)
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Budget Amount *help |
¥5,800,000 (Direct Cost: ¥5,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Research Abstract |
TSH受容体の細胞膜外域及び細胞外ループ状領域の8種類のオリゴペプチドを合成し(hTSH RI:639-668(ループ),R2:560-580(ループ),R4:32-56,R5:352-383,R6:160-191,R7:90-122,R8:237-294,R9:310-342),バセドウ病及び橋本病患者血の免疫グロブリンとの結合能,FRTL-5細胞のcAMP産生への影響を調べ受容体抗体の作用部位を検索した。 (1)免疫沈降反応;R6はバセドウ病検体と有意の結合の増加を示したが,R1,R3,R4,R7,R9は単独またはR6と混和した場合でも有意の増加を示さなかった。(2)固相化オリゴペプチドとの結合性;バセドウ病53例中5例が,橋本病でもTSH高値26例中4例がRIとの有意の特異的結合を示した。(3)hTSHによるFRTL-5細胞のcAMP産生に及ぼすペプチドの影響;今回どのペプチドもhTSHによるcAMP産生に有意な抑制作用はみられなかった。以上の結果より,受容体一抗体結合の検索には一次構造のみのオリゴペプチド使用では不十分で更に三次構造も考慮した蛋白構造の検討が必要と考えられた。
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