酵素化学からみた低圧トレ-ニングのアップ・アンド・ダウン法の研究
Project/Area Number |
03454536
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 貞善 京都大学, 教養部, 教授 (90086819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 昭彦 京都大学, 教養部, 助教授 (90184548)
森谷 敏夫 京都大学, 教養部, 助教授 (90175638)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Keywords | 変動低圧環境 / トレ-ニング / 酵素活性 / 筋線維組成 / 支配運動ニュ-ロン / 血液性状 |
Research Abstract |
生後4週齢のSpragueーDawley系の雄ラット24匹を常圧(1013 hPa)での非運動群(Sc)・運動群(St),固定低圧(771 hPa)での非運動群(Fc)・運動群(Ft),変動低圧(891ー771ー678ー771ー891 hPa・・・)での非運動群(Pc)・運動群(Pt)の6群に分類した。各環境下で24日間の飼育及び1日1時間のトレ-ニング(速度10m/min)を課し、血液性状〔ヘモグロビン(Hb),ヘマトクリット値(Hct),赤血球数(RBC),赤血球恒数(MCV,MCH,MCHC),血 蛋白(TP),鉄(Fe)〕、ヒラメ筋の組織化学的(Fiber type)・酸素化学的(SDH,glycogen)特性および脊髄支配運動ニュ-ロンの酸化系酵素活性(SDH)の変化のついて検討した。 (1)Hb,Hct,RBCは、トレ-ニングに関わらず固定低圧群(Fc,Ft)、さらに変動低圧群(Pc,Pt)に増加が認めた。(2)Pt群でTPおよびMCVの増加を認められた。(3)ヒラメ筋線維組成は、低圧群にSO線維の減少とFOG線維の増加が認められた。(4)SDH活性およびグリコ-ゲン濃度は、常圧・低圧環境に関わらずトレ-ニングにより有意に増加した。(5)支配運動ニュ-ロンのSDH活性には、変化は認められなかった。 本研究の結果、低圧レベルをアップ・アンド・ダウンさせながらのトレ-ニングは、血液性状および筋線維組成に固定低圧環境下でのトレ-ニング以上の相乗効果が得られるものと思われる。これはアップ・アンド・ダウン法が、低圧下で得られた骨格筋組成の酵素化学的変化が常圧下でperformanceを一層改善することを示唆するものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)