大叙事詩「マハ-バ-ラタ」の思想的研究ー情報機器を用いてー
Project/Area Number |
03610015
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
印度哲学(含仏教学)
|
Research Institution | The International University of Kagoshima |
Principal Investigator |
中村 了昭 鹿児島経済大学, 社会学部, 教授 (00090233)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 了昭 鹿児島経済大学, 社会学部, 教授 (00090233)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | マハ-バ-ラタ / モ-クシャダルマ |
Research Abstract |
インド古代の民族的叙事詩「マハ-バ-ラタ」に含まれる浩澣な哲学篇の検討は、インド思想の理解のための重要な課題である。この検討のために、研究担当者は(1)サンスクリット原典の和訳の完成、(2)コンピュ-タ-による総語彙の入力と分析、(3)分析に基づく思想の体系的把握を企てた。以下、順次に計画の実績を報告する。 (1)原典の和訳の完成。研究担当者はキンジャワデカル校訂本による和訳を完成した。その一部は「梵文和訳モ-クシャダルマ・パルヴァン」として公表した(論文目録参照)。また、192章に及ぶ厖大な哲学篇モ-クシャダルマ篇の摘要を合せて完成し、その一部を公表した(「マハ-バ-ラタの哲学篇の摘要」1〜5分册まで)。和訳原稿に基づく思想の検討の成果の一部として「叙事詩にあらわれる庶民生活の倫理」も印刷中である(目録参照)。 (2)コンピュ-タ-の利用。和訳原稿(四百字誥2887枚)はすベて入力した。この作業は当初予定しなかったが、和訳を確実にするために必要であった。哲学篇のうち、バガヴァド・ギ-タ-は語彙の入力を完了。モ-クシャダルマ篇は目下進行中である。原文の検討中に遭遇した成果として、辞書の不備に気付いたことをあげうる。原語がサンスクリット語辞典に収録されていないもの、収録されていても訳語が不備である場合がある。近く発表したい。 (3)今後の展望、元来、本研究は2年間を予定していた。研究量が多いのである。残されたモ-クシャダルマ篇の総語彙の入力を入力を続行し、平成四年度中に完了したい。さらに、その完了に基づいて、思想を体系的にまとめたい。総語彙索引が完成したら、和訳および摘要の公刊を予定している。なお、マハ-バ-ラタの舞台となった現地の実地調査を将来に希望している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)