Project/Area Number |
03610023
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
美学(含芸術諸学)
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
森 雅彦 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (90137612)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1991: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アルベルティ / 彫刻論 / 都市ロ-マ記 |
Research Abstract |
本研究は、わが国でも広く知られているレオン・バッティスタ・アルベルティの『絵画論』『建築論』を除く芸術小論について、正確なテキスト解釈に基づく文献学的な検討を加え、アルベルティの芸術論の本来の意図や特質を、より明快にすることを目的とした。 当該年度において、研究代表者は『彫刻論』(De statua)、『都市ロ-マ記』(Descriptio Urbis Romae)について、そのテキストに可能な限り詳細なコメンタリ-を付して公表した。その際、何よりも、アルベルティの芸術論に見られるへの志向をより明快にすることを心がけた。 またその他の芸術小論、すなわち『画家における点と線』(De punctis et lineis apud pictores)、『絵画の初程』(Elementi di pittura)についても、作図法等をめぐる海外の最新の研究成果を踏まえて、同様の本献学的な試みを行った。さらにアルベルティに帰される幾つかの芸術小論について検討を加えつつ、特にこれまで最も論争を呼んできた『建築の5つのオ-ダ-』(I cinque ordini architettonici)のテキストの使用語彙集を付した翻訳・注解を試み、この小論はアルベルティには属さないことを示そうとした。 これらの研究成果は、すべて既にまとめられており、さらにアルベルティの生涯その他を加えた研究代表者の編著書として(『アルベルティ芸術小論集』、中央公論美術出版)、本年度中に公刊される予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)