Project/Area Number |
03610053
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychology
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
前田 健一 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (90101451)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1991: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 子どもの仲間関係 / ソシオメトリックテスト / 仲間アセスメント / 教師アセスメント / 行動観察 / 役割取得能力 / 社会的スキル訓練 |
Research Abstract |
1.幼稚園児の人気児、拒否児,平均児,無視児を選出し、それぞれの特徴を比較するために(1)写真ソシオメトリックテスト、(2)対人行動に関する仲間アセスメント、(3)教育実習アセスメント、(4)担任教師アセスメントを実施した。その結果、拒否児は攻撃傾向を示し、無視児は引っ込み思案傾向を示すのに対して、人気児は対人的コンピテンスに優れていることを確認した。また、ソシオメトリックテスト結果は、実習生や教師アセスメント以上に仲間アセスメントと高い関連を示した。 2.人気児、拒否児、平均児、無視児の行動特徴を明らかにするために、年中児58名について自由遊び場面における仲間相互作用を5分×5回=25分間ずつビデオ録画し、39の観察カテゴリ-に従って分類整理し、仲間内地位グル-プ間の相違点を検討した。その結果、(1)人気児は言語的にも身体的にも仲間への肯定的な働きかけと仲間からの応答反応が多いこと、(2)拒否児は仲間への否定的な働きかけを多く示すが、仲間からの応答反応も結構多いこと、(3)無視児は一人遊びが多く、仲間との相互作用が少なく、仲間からの応答反応も少ないこと、などを明らかにした。 3.人気児、拒否児、平均児、無視児の言語コミュニケ-ション能力および社会的認知能力の相違点を明らかにするために、年長児61名を対象に4枚の絵から成る物語を作成させると同時に、その内容を年中児に説明的に伝達させる課題を実施した。その結果、言語能力全般では地位グル-プ間差はなかったが、拒否児は人気児や平均児よりも相手の立場を考慮した伝達能力(役割取得能力)に乏しいことを明らかにした。 4.典型的な拒否児と無視児の事例について、社会的スキル訓練を実施し、仲間適応への改善指導を試みた。
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