衝突事象の「自然さ」の知覚は運動量保存の法則を基本的枠組としているか
Project/Area Number |
03610055
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
中村 浩 札幌医科大学, 医学部・心理学教室, 講師 (20136956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 豪 札幌医科大学, 医学部・心理学教室, 助手 (90150557)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1991: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 衝突事象 / 自然さ / はね返り係数 / 運動量保存の法則 |
Research Abstract |
本研究では、2物体の正面衝突事象におけるはね返り係数と衝突前後の2物体の速度比を変数とし、衝突事象に対する自然さの印象が、力学における運動量保存の法則を基準として生じるか否かについて検討した。 [実験方法](1)被験者:大学生65名を被験者とした。(2)刺激条件:本研究では、「2つの正方形(大きさは両者とも一辺3.3cm)が刺激提示画面(横幅210cm)の左右の端から現れ、画面中央に向かって水平移動する。そして正面衝突してお互いにはね返る。」という衝突事象を刺激として用いた。衝突前の2物体の移動速度比は1:1と1:2で、衝突後の速度比は1:1と1:3、3:1、はね返り係数は0.6、0.8、1.0、1.2、1.4、1.6の6通りで、それらを組み合わせ、重複するものを除いた30種類の衝突事象を刺激として用いた。(3)実験手続:65名の被験者を2群に分け、群ごとに実験を施行した。30種類の刺激を各10回づつ、ランダムな順序で合計300回提示し、各提示ごとに、その衝突事象における2物体の働きが「自然」か「不自然」かの二者択一判断を求めた。 [結果・考察]自然と判断された反応の頻数を各刺激に対する自然得点とし、それを分析の対象とした。その結果、はね返り係数が0.6、0.8、1.0の条件に比較して、1.2、1.4、1.6の条件で自然得点が減少するという傾向が認められた。これは、衝突事象における自然さが、運動量保存の法測に近い枠組に従って判断されていることを示すものである。しかし、衝突前後の2物体の移動速度比が自然さの判断に強い影響を与えていることも確かであった。そこで、各条件における2物体の相対質量比と各刺激における平均自然得点との相関係数を求めると-0.58となり、相対質量比(1.0〜2.6)が低いほど自然な印象が強くなっていることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)