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接触行動(タッチ)の構造と機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03610062
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychology
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

春木 豊  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063551)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石川 利江  早稲田大学, 人間科学部, 助手 (20222979)
鈴木 晶夫  早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (80162999)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsタッチ / ノンバ-バルコミュニケ-ション
Research Abstract

接触行動に関する3つの実験を実施した。第1実験は自己接触行動に関する実験であり、自己に触れる部位と性別によって、他者からどのように評価されるかを調べた。その結果、触れる部位および性別によって評価が異なることがわかった。女性が毛髪に触れると不快で否定的な印象を、目や鼻への接触は当惑、胸は不安、不快という印象を与えた。男性では、鼻への接触が深刻、苦痛、不安、危機的とされ、胸は、深刻でも平静でもないとされた。男女ともに身体部位で評価が異なったのは、目への接触は、孤独、疲れ、内向的と評価され、胸は孤独でなく、内向的、危機的とされた。これらの他者評価と実際の行為者の感情状態とが一致したものであるのかという点を含め、今後研究を重ねる必要がある。
第2実験は他者接触であり、相互に抱き合った時の気分を、抱き合わなかった場合と比較した。2つの抱き合う場面を設定し、同性の大学生で実施し気分評定を行った。結果は、男女とも抱き合った方がより満たされ、激しく、情熱的と感じられた。男性は抱き合った方が興奮し積極的で気持ちが伝わり、女性は生き生きと感じていた。全体的に興奮ー沈静の次元に差がみられた。第3実験は他者接触で、寝ている他者をおこすために触れる場所はどこが多いかを観察した。その結果、男女とも肩が最も多かった。親しい人では頬も多かった。男性は手全体で触れ、女性は指先が多かった。また、触れたときの気分として、嫌悪感、不安感、戸惑い、驚き、緊張感、ためらいなどの否定的感情が多くみられた。
以上のように、本研究では接触行動と生起感情との関連を中心に検討を行った。その結果、接触を行う主体、接触する相手、接触する部位、接触の仕方といった要因が、感情生起に大きな効果を持つことが明らかになった。今後は、これらの要因についてより詳しい検討を行うとともに接触行動の構造的側面に考察を加えたい。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-03-31   Modified: 2016-04-21  

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