• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

「日本的評価風土に関する実証的研究の試み」

Research Project

Project/Area Number 03610065
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychology
Research InstitutionOsaka International University

Principal Investigator

山岸 みどり  大阪国際大学, 経営情報学部, 助教授 (20211625)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1991: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords授業評価 / 評価研究 / 大学 / 日本教育比較
Research Abstract

日本社会は、「評価を嫌う」傾向が強く、健全な能力主義が育ちにくい環境であるとの指摘があるが、評価に関する日本的風土についての組織的、体系的な実証研究は、ほとんど行われていない。本研究は、米国の多数の大学で実施されている、学生による教員・援業評価をとりあげ、日米の大学における評価環境の違いを考察し、日本の大学でも妥当性をもつかどうかを検討するための枠組みづくりを試みた。
本研究は、文献研究と実証研究からなっているが、今年度は、仮説形成のための文献研究に重点がおかれた。まず、近年、援業評価を導入した日本の大学数校の実践報告を概観し、1)調査方法や項目は、米国のものに類似したものが採用されていること、2)授業評価の目的や位置づけに関して、教師と学生間の理解と合意が不十分であること、3)評価の信頼性については、おおむね好意的な結論であること、4)妥当性についての断定はまだ不可能なこと、が明らかにされた。次に、日米の大学の評価風土の違いを特徴づけるために、両国における大学の社会的機能の違いや、それぞれの社会システムに支配的な競争と評価原理に関する文献を概観した。この作業から、米国大学のおける授業評価の前提条件が明確にされた。すなわち、米国の大学では、教師は「シラバス」によって、学生と教師との「交換」関係(教師が何を提供し、学生に何が期待されているかの関係)を明示し、その基準にしたがって成績評価と授業評価が行われるという、「双務契約」の存在が仮定されているのである。授業評価の日本における妥当性研究においては、日本人学生が、米国の大学の授業場面において仮定されているような教師と学生の交換(契約)関係を、どの程度認識しているのかについての実証的研究が不可欠であり質問紙調査のためのパイロット研究を完了した。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi