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不確実性下の最適化行動ー犯罪の場合ー

Research Project

Project/Area Number 03630027
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 経済事情及び政策学
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

秋葉 弘哉  新潟大学, 経済学部, 教授 (60138576)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords不確実性 / 犯罪
Research Abstract

私の研究目的は、いわゆる欧米型の犯罪の経済学モデル、すなわちベッカ-,ア-リック,スジョクイストらのモデルの正当性について批判的に検討し,独自のモデルを構築し,推定することでありました。不確実性下の意思決定としての犯罪の供給関数については,今までのモデルでは必ずしも現実の犯罪の供給を説明できないというのが最近までの実証研究の結果のように見えます。
今年度,私はわが国の犯罪について,(1)雑人,(2)強盗,(3)強姦,(4)窃盗,(5)詐欺,(6)横領の年次デ-タを収集しまして,欧米型のモデルに従って回帰すべく,次のようなデ-タも収集致しました。すなわち,(1)検挙率,(2)有罪率,(3)失業率,(4)賃金指数,(5)一人当りGDP,(6)農村地域人,(7)15〜24歳人口比,(8)短大,大卒者,(9)警察官数,(10)検察官数,(11)刑事事件担当栽判官数,(12)人口,(13)実質地方政府支出,などで,これも年次デ-タで収集しました。
欧米型の犯罪の経済学モデルがわが国で妥当するか否かを検討するために,OLSと2SLSによって,この6種類の犯罪について推定計算を行ってみました。推定結果は,やはり予想通り,いわゆる欧米型の犯罪の経済学モデルが示唆するようなものではありませんでした。理由はいろいろと考えられると思いますが,私の感じておりますように,現実の犯罪者は,伝統的なモデルにおけるような方法で最適な資源(時間)配分を行っているのではない,という確心のようなものが得られました。この結果を基礎にして,現実の犯罪者の行動を再検討しはじめたところです。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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