Project/Area Number |
03630056
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public finance/Monetary economics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河合 正弘 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (30186051)
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Project Period (FY) |
1991 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 国際通貨システム / 国際金融センター / ゲームの理論 |
Research Abstract |
「国際通貨システム」を統一的に把握するフレームワークを構築するため、国際政策協調、非協調の観点から検討するのが主たる研究目的であるが、そのためには「ゲームの理論」を活用するための理論的検討が必要であり、そのための研究を行なった。 しかし、それだけでは問題の解明には視野が狭すぎることが、ある程度予想されたが、研究を進めるとこの点はますます明らかとなり、国際通貨の形成、国際金融センターの形成といった「発生の論理」を解明する必要があった。理論を歴史で補完する必要があるため、歴史的な「発生の論理」を資料、文献にあたって検討した。 「発生の論理」はその後の「国際通貨システム」が継続して機能するための「論理」とはことなることも明らかになった。「国際通貨システム」が円滑に機能するとき、リーダー国が存在し、それがどういう政策手段を選択するかが重要だが、19世紀のイギリス、20世紀のアメリカの経験をふまえて理論化を検討した。いわば「存続の論理」の解明である。 そのうえで、現在の国際通貨制度にどのような改変が加えられるのがのぞましいかを構想するのが最後の課題であり、この最後の課題を検討しながら、これまでの研究成果をモノグラフにまとめる作業に取り組んでいる段階である。なお、モノグラフは出来るだけ早く公刊することを目指している。
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