有限次代数体上有限次ア-ベルlー拡大の中心拡大modulomの研究
Project/Area Number |
03640026
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
代数学・幾何学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹内 照雄 新潟大学, 教養部, 助教授 (10018848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芹沢 久光 新潟大学, 教養部, 助教授 (00042771)
田島 慎一 新潟大学, 教養部, 講師 (70155076)
吉原 久夫 新潟大学, 教養部, 助教授 (60114807)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1991: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 中心拡大 / ジ-ナス理論 / ハッセノルム原理 |
Research Abstract |
A.Frohlichは素数lに対して、Q上の有限次ア-ベルlー拡大で狭義の類数がlと素なものを、Q上有理的に決定できることを示した。本研究の的的はこれらの結果の一般の有限次代数体k上に拡張することであった。そのために、まず一般のア-ベル拡大K/kに対して、Hasse Norm principleの成立条件の理論をm^*を法とするものに拡張した。その結果、kのある自然なmodulus mを定め、これから決まるKのmodlus m^*に対し、適当な条件のもとで、局所ノルム群の大域ノルム群による剰余群k_<(m)>N_<k/k>(J_<km*>)/N_<k/k>(K_<(m*)>)は、Coker(ΣΛ^2)→Λ^2(G))と同型になることが得られた。ここでG=Gal(K/k)である。 次にこのことの応用として、ア-ベルlー拡大K/kがmーprime導手をもつ体の合成体の場合、mを法するHasse Norm Principleの成立条件が指標を用いてk上有理的に表されることが得られた。 一方、genus理論modulo mの研究から、この場合genus数が1と素な場合には、Kがmーprime導手もつ体の合成体となることが示された。 これらのことから、kの類数が奇素数lと素なとき、kのある自然なmodulus mに対して、k上の有限次ア-ベルlー拡大Mで、m^*を法にするMのRay類数が1と素になるようなMを決定することができた。これは、Frohlichの結果の拡張であり、これにより本研究の当初の目的が達成されたことになる。 この結果の一部は既に昨年秋の日本数学会で発表を行なった。更に、これらの結果は現在"Genus fields and central extensions modulo m of finite Galois extensions of algebraic number fields"と題する論文に纏めているところであり、いずれ発表の予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)