Research Abstract |
1.計算機統計学.一村,木村は,制約条件で最適値を求める際に,定義域を逐次縮小して探索する手法を研究し,既存の解析手法が,適用困難な問題に対して有効に用いられるようにした.また,木村は,品質管理の問題を取りあげ,種々提案されている抜き取り検査手法の有効性を検証するソフトウェアを開発した.これにより,最適な抜き取り手法を,検討した. 2.数値解析学.仁木,澤見,榊原,岡本は,主に有限要素法及び境界要素法を用いて,熱方程式および移流拡散問題の解析を行った.特に,仁木,榊原は,従来のCrankーNicolsonと比較して適用の容易なロ-カルCrankーNicolson法を研究し,計算量を少なくして,かつ,精度良く解析することに成功した. 3.実験計画法.藤井,兵頭は,3シンボル,2シンボルの均衡配列,および,直交配列を扱い,その存在や制約数の限界を示し,種々の場合について分類した.兵頭は,一部実施要因計画における分解能について詳細な研究を行った. 4.グラフ理論.渡辺(守)は,美術館問題に関連した監視人数について研究した.また,学校時間割における割付を2部グラフを用いることにより,特定の場合については,解決できることを示した. 5.数式処理.坂本は,散乱問題を取りあげ,Mathematicaを用いて,ガンマ行列積のトレ-スの計算について研究した. 6.確率過程.渡辺(寿)は,ブラウン運動に関連した問題を研究した. 7.幾何学.玉村は,代数的位相幾何学の手段を用いて,多様体を研究した.とくに,懸垂レンズ空間については,特定の場合に,そのKO群とJ群を求めた.
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