• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

新しいラドン観測装置を用いた地震前兆現象及び火山活動の基礎研究

Research Project

Project/Area Number 03640362
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 固体地球物理学
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

佐々木 嘉三  岐阜大学, 教育学部, 教授 (40021307)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田阪 茂樹  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (60155059)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywordsラドン / トロン / 噴火予知 / 地震予知 / 断層 / 気圧変化 / 地下水 / フォト・ダイオ-ド
Research Abstract

岐阜県北部の跡津川断層直近の東京大学宇宙線研究所神岡地下観測所奥の坑道で、ボ-リング孔より噴出している地下水を導水し、水中ラドン濃度の測定をしてきた。1990年12月以降の予備的観測および本年度の観測からは次のような成果が得られている。震央距離(△)50km以内,マグニチュ-ド(M)3.5以上の地震活動とラドン濃度の変化を対比すると,東側の北アルプスに沿う地震活動,すなわち烏帽子岳,焼岳,乗鞍岳周辺に発生する群発地震の活動に対しては,△が小さいにもかかわらず,ラドン濃度の変化は明確ではない。跡津川断層,午首断層に沿う地震活動では,Mが3.0程度のものも含めて、ラドン濃度に変化が現われるものもあった。特に,1991年2月28日のM=3.9の地震に関連した変化は,2日前から減少し,地震後の振動変化と増大、そして5日後に通常のレベルにまでもどっていることが分かった。さらに多くのデ-タを得るため,観測は現在も継続している。又,根尾谷断層に近い岐阜大学の上水道(地下水)についても断続的であるがラドン濃度の観測を行い,人工的原因による変動を検出し、その影響を除外することが可能となった。
火山噴火予知の基礎的デ-タを得るため,活動の活発な桜島周辺で,大気中ラドン濃度の測定を鹿児島市内(鹿児島大学),と有村(桜島)で行なってきた。鹿児島市内では,12月16の噴火と降灰にともない2日間に渡って20%のラドン濃度増大があった。有村では,噴煙の降下に伴い,2倍にまで濃度が増加することが知られた。白根火山での11月の約10日間の観測では,噴気の高温ガスの冷却および導引方法を考慮した観測容器を製作し、1日以下の大気圧の短期変動とラドン濃度が逆相関にあるという結果を得た。又,トリウム系列のThC'も高濃度で検出され,ウラン系列のもとの対比等で,火山深部の活動情報が得られることも分ってきた。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 田阪 茂樹: "岐阜県神岡鉱山における地下水中のラドン濃度の観測(1)" 地震ー第2輯ー. 45. (1992)

    • Related Report
      1991 Annual Research Report
  • [Publications] 佐々木 嘉三: "岐阜県神岡鉱山における地下水中のラドン濃度の観測(2)" 地震ー第2輯ー. 45. (1992)

    • Related Report
      1991 Annual Research Report
  • [Publications] 佐々木 嘉三: "火山噴気中のラドン濃度の変化" 岐阜大学教育学部研究報告ー自然科学ー. 17. (1993)

    • Related Report
      1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi