遷移金属錯体の結合した有機酸化遷元系の合成とその性質に関する研究
Project/Area Number |
03640449
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
伊與田 正彦 東京都立大学, 理学部, 教授 (50115995)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 遷移金属錯体 / クムレン / πアリル錯体 / テトラチアフルバレン / パラジウム触媒反応 / カップリング反応 / フラ-レン / カルベン錯体 |
Research Abstract |
1.クムレン類の遷移金属錯体について研究した結果、四核鉄ーヘキサペンタエン錯体が合成できることを見出した。また、錯体のX線結晶構造解析から、この錯体が非常に珍しいポリπアリル構造を持つことがわかった。さらに、テトラフェニルヘキサペンタエンとドデカカルボニル三鉄の反応からビス(アレニリデン)鉄錯体が生成することを見出し、クムレン類の中央二重結合がこの場合には容易に解裂することがわかった。 2.トリアルキルスズの置換したTTFを合成し、パラジウム触媒カップリング反応に適用して、各種TTF誘導体に変換できることを見出した。この合成法を用いて調製したmーフェニレンビス(テトラチアフルバレン)は非常に興味深い酸化還元系としての性質を示した。また,フエロセン部分とTTF部分を組み込んだ酸化還元系の合成についても検討し、いくつかの化合物を得ることが出来た。 3.フラ-レンの遷移金属錯体について研究した結果、C_<70>の白金錯体およびC_<60>のロジウム錯体を合成することが出来た。後者は非常に難溶性であるが、前者は比較的有機溶媒によく溶ける安定な化合物であった。そこで、C_<70>の白金錯体について構造および物性を検討した。 4.カルベン錯体の新規合成法を見出した。そこで、この方法を用いて新しい酸化還元系の合成について検討した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)