• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

生体触媒を用いた手法による分子認識機能を持つ有機化合物のキラルシントンの合成

Research Project

Project/Area Number 03640450
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

苗村 浩一郎  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (70029437)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords酵素反応 / リパ-ゼ / 加水分解反応 / エステル交換反応 / キラルシントン / 光学分割 / キラルクラウンエ-テル / 分子認識機能
Research Abstract

本研究年度ではキラル化合物の絶対配置を決める新しい手法としての可能性を持つ光学活性色素化クラウンエ-テルの合成と、ホスト化合物の合成に利用できるキラルシントンを経済的に有利な酵素による光学分割でつくることを目的として研究を展開した。色素基を組み込んだキラルクラウンエ-テルではゲスト分子のキラリティ-の違いが錯体の安定性の差になってあらわれ、それを紫外ー可視吸収スペクトルの吸収極大波長のシフトとして容易に検出できる。従って、この型のホスト化合物はゲスト分子の絶対配置を色の違いで知ることができる新しい型の指示薬としての機能を持つ。本研究では、安価に入手可能な加水分解酵素;リパ-ゼを用いて相当するアセタ-トのラセミ体を鏡像体区別加水分解して色素化クラウンエ-テルのキラルシントンである1ーフェニルー1,2ーシクロヘキサンジオ-ルの光学活性体を光学純度85%(再結晶で容易に99%以上に精製できた)で光学分割した。この酵素的光学分割法はキラルシントンを経済的に安価で、かつ容易に多量合成するのに適した方法である。このキラルシントンを使って光学活性色素化クラウンエ-テルを合成しゲストのアミン分子に対してキラリティ-認識機能を持つことを確かめた。引き続き、リパ-ゼを使った有機溶媒中でのエステル交換反応でホスト化合物や有機金属触媒のキラルシントンとして利用できる化合物であるビシクロ【2.2.1】ヘプタンジオ-ルおよびビシクロ【2.2.2】オクタンジオ-ルの光学分割を行った。この方法は水になじみ難い有機化合物を合成する方法としては水溶液中での加水分解反応よりも利用価値の高いものである。以上、本年度の研究計画に沿って一応の成果をあげることができ、これらの成果は「色素化クラウンエ-テルの合成」と「有機溶媒中でのリパ-ゼによるアシル化反応」の二つの論文として平成4年の日本化学会春季年会で口頭発表し、学会誌に投稿すべく準備中である。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Koichiro NAEMURA: "Synthesis and Chiral Recognition Properties of Chiral Azophenolic Crown Ether having 1ーPheny1ー1,2ーcycloーhexanediol as a chiral Subunit" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.

    • Related Report
      1991 Annual Research Report
  • [Publications] Koichiro NAEMURA: "Lipaseーcatalyzed Acylation of Bioyclic Diols;Facile Synthesis of Optically Active Synthons" J.Chem.Soc.,Perkin Transactions I.

    • Related Report
      1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi