• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

フッ素化過酸化物を用いた含フッ素ブテノリドの新規合成

Research Project

Project/Area Number 03640459
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機化学一般
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

吉田 正人  東京都立大学, 理学部, 助手 (50137030)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywordsブテノリド / フルオロアルキル化 / 過酸化ジアシル / マイケル付加反応
Research Abstract

ブテノリド滑格は多くの天然物や生理活性物質中に存在し、最近その骨格構築や誘導全合成に興味が持たれているが、本研究では4位にフルオロアルキル基を有する2ーブテンー4ーオリド(1)を効率よく合成するためのル-トを開発した。i)フルオロアルキル基を有する過酸化ジアシル(2)を用いてフランの2位をフルオロアルキル化し、これを過酸化ニトロベンゼンスルホニルでスルホニルオキシ化した後加水分解すると1が得られた。ii)2ーシロキシフランを過酸化物2と反応させると一挙にブテノリド1が得られた。i)の方法はまだ収率的には充分でないが、入手容易なフランを出発原料としているため、有用な方法となる得る。
得られた4ートルフロオロメチルー2ーブテンー4ーオリド(2a)の4位の水素はフルオロアルキル基の強い電子吸引効果のため弱い塩基でも引き抜かれ、容易にアニオンを生成した。このアニオンを用いてマイケル付加反応を行なう事により、2aの4位に他の官能基を導入できる事がわかった。一般にフルオロアルキル基に隣接したカルボアニオンにおいては容易にフッ素がアニオンとして脱離してしまうため、この位置で置換反応を行なう事は難しく、含フッ素化合物を合成する上で大きな制限となっているが、本方法ではフッ素の脱離は起らず目的のマイケル付加反応を行なう事ができた。また、2aそれ自身は良いマイケル受容体としても働き、求核性基質を3位に導入する事もできた。
この様に2aはマイケル供与体としても、受容体としても働き、フッ素で修飾された天稔物や生理活性物質合成のための有用な原料として期待できる。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi