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ウニ卵イノシト-ル三りん酸受容体の精製とそのカルシウムチャネルとしての性質

Research Project

Project/Area Number 03640601
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 動物発生・生理学
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

黒田 英世  富山大学, 理学部, 助教授 (50064845)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsカルシウムイオン / イノシト-ル三りん酸 / 小胞体 / 受容体 / ウニ / 受精
Research Abstract

各種動物卵に於いて受精初期に細胞内カルシウムイオン濃度([Ca^<2+>]_1)が一過性に増大する。これには小胞体膜に存在すると考えられているイノシト-ル三燐酸(IP_3)受容体が関与していると考えられている。しかしこの受容体の性質は良く分かっていない。そこで本研究の目的は以下の三点である。1.ウニ未受精卵より小胞体に由来すると考えられる膜画分を得、それよりのカルシウム遊離の基本的性質を明らかにする。2.その膜画分よりIP_3受容体を分離精製しその性質を明らかにする。3.さらに精製した受容体を燐脂質と混合し、プロテオリポソ-ムに再構成しカルシウムチャネルとしての性質を有するかどうかを調べる。
研究の結果以下の事が判明した。(1)ウニ未受精卵より常法に従ってミクロソ-ム分画を調製すると、それはIP_3添加によりカルシウムを遊離する。この反応はヘパリンにより阻害される。(2)カフェインによっても遊離が起こるが、これは(1)とは独立した遊離機構で「カルシウムによるカルシウム遊離」だと考えられる。(3)ミクロソ-ム分画をTriton Xー100で可溶化しDEAEーCellulose,HeparinーAgarose,ConAーSepharose及びIP_3ーSepharoseを用い分離精製したところIP_3との結合能が1000倍以上に濃縮された。その最終的な分画をSDSーPAGEで観察したところ分子量214及び209kDのタンパク質が検出された。この二つの成分の関係は未だ明かではない。(4)この二種類のタンパン質は、ラット小脳のイノシト-ル三燐酸受容体に対する抗体(御小柴研より分与される)とは交叉しない。(5)以上のごとくIP_3にたいし結合能のあるタンパク質が相当濃縮された。しかし最初のミクロソ-ム分画に於けるこの成分はネズミの小脳などに比べると一千分の一以下と非常に少ない。それ故現在のところ再構成実験を行うには試料が少ない。現在方法の改良につとめると共に、試料を蓄積している。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] R.Kuroda,H.Kuroda,T.Murai and Y.Imae: "Purification of the inositol 1,4,5ーtriphosphate receptor from sea urchin eggs." Developmental Biology.

    • Related Report
      1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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