Project/Area Number |
03640615
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
動物発生・生理学
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
山上 健次郎 上智大学, 理工学部, 教授 (50011474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井内 一郎 上智大学, 理工学部, 助教授 (10011694)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | メダカ / 孵化 / 孵化酵素 / HCE / LCE / プロテア-ゼ / プロ酵素 / 卵膜分解 |
Research Abstract |
1.メダカ孵化酵素の成分プロテア-ゼ,HCEとLCE,に対するポリクロンにおよびモノクロン抗体を用して、免疫ブロット法により、発生過程における両酵素の生成と、単離分泌顆粒内における両酵素の在存状態をしらべた。HCE,LCEともに、受精後2〜3日目の胚で出現し、孵化直前まで増加し、孵化とともに消失する。発生中の胚には成熟酵素(HCEは24K、LECは25,5K)とともに、それぞれの抗体と反応する、それらより高分子量のタンパク質(34.5〜36.5Kおよび38K)が見出され,これらはプロ酵素であろうと思われる。単離分泌顆粒の免疫細胞化学的分析によって、同一顆粒にHCEとLCEが共に局在することがわかった。さらに、顆粒中央部にはHCEが、また顆粒周縁部にはLCEが分布することも明らかとなった。 2:発生中の胚から得たmRNAを用いて作ったcDNAライブラリ-から、抗体を用いてHCEとLCEのCDNAクロ-ニングを行った。両者のORFはともに20アミノ酸からなるシグナルペプチドを含み、プロペプチド部はそれぞれ、59および50アミノ酸である。また、成熟した酵素部分はともに200アミノ酸である。これらの結果は(1)に記したプロ酵素の存在を支持するものである。HCE、LCEともに、プロペプチド部分に糖鎖がついている可能性が高い。 3:HCEの卵膜に対する作用機構をしらべるために、HCE分子の断庁化を行った。分子量約10Kの断庁の中に、卵膜を結合する活性を有するものが得られている。今後、この断庁の構造を明らかにし、卵膜と結合する部位の構造を明らかにするとともに、卵膜膨潤作用の機構を解明して行く予定である。
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