光源色と表面色モ-ドによる色の見えの不一致性の定量化
Project/Area Number |
03650030
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
内川 惠二 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (00158776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 靖久 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (40227864)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Keywords | 色の見え / 見えのモ-ド / 表面色 / 光源色 / カテゴリカルカラ-ネ-ミング / 基本色名 / カラ-ディスプレイ / 色評価 |
Research Abstract |
(1)高解像度カラ-CRTディスプレイ上の視角2度×2度のテスト刺激を呈示し、背景光なしで光源色モ-ド,視角10度×7度で30cd/m^2の白色背景光を付けて表面色モ-ドに見える刺激呈示法を確立した。さらに、実際の色票刺激を用いて、背景を完全暗黒として光源色モ-ド,背景にN5の灰色色票を置くことで表面色モ-ドを実現した。(2)色の見えの評価は11個の基本色名の内の1色名を用いるカテゴリカルカラ-ネ-ミング法と基本色名を3個まで用いるカテゴリ-比率評価法により行なった。(3)光源色モ-ドの場合、CRTディスプレイによる実験ではテスト刺激の輝度が5cd/m^2以上では色の見えはほとんど変化しないが、2cd/m^2では灰の応答が現われ、黄やピンクの領域が狭くなることがわかった。したがって、光源色モ-ドでは色の見えは刺激が高輝度では変化しないが、低輝度では変化することが明らかとなった。(4)表面色モ-ドの場合、CRTディスプレイによる実験ではテスト刺激の輝度により色名の分布が大きく変化し、低輝度では茶が現われるが、輝度が増大すると茶,紫の領域は縮小し、代わりに黄,橙,ピンクの領域が拡大すること、無彩色では2cd/m^2で黒,30,40cd/m^2で白の応答になることがわかった。(5)以上(3)と(4)の色の見えの変化については色票を用いた実験でも同様な結果が得られ、色の見えはモ-ドを作る物理的条件には依存しないことが確かめられた。(6)茶から黄あるいは橙の変化と、黒から白への変化は独立であり、黄あるいは橙に黒が加わって茶になるという一般的な見方は誤りであることが示された。(7)以上の結果より、光源色モ-ドでも低輝度では表面色モ-ドに近づき、逆に表面色モ-ドでも高輝度では光源色モ-ドになることがわかり、二つのモ-ドは決して質的に異なる色の見え方ではなく、周辺条件によって連続的に変わりうるものであることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)