Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
研究実績の概要 線対平行平板形空調用電気集じん装置内のオゾン濃度分布についての測定を行った。集じん装置から発生するオゾン量の特性を調べるため,集じん装置の断面内のオゾン濃度分布を調べた。その結果,正極性のオゾン濃度分布は平板間隔の中央部にピ-クを持つ山形で,比較的狭い分布幅を示すことが分かった。一方,負極性のオゾン濃度分布は装置断面において,ほぼ一様であり,空間的,時間的に変動する。これは,負極性の場合,放電線上にコロナ起点が存在し,イオン風などの電気流体力学的流れ場により,装置内の流れ場が乱されるためであると考えられる。また,集じん装置で発生するオゾン量はコロナ電流にほぼ比例する。 室内の二酸化炭素の濃度変化が発生オゾン層に及ぼす影響について調べた。その結果,正極性の場合,二酸化炭素濃度の増加に対して,発生オゾン量は減少するのに対し,負極性の場合は発生オゾン量は二酸化炭素の濃度の影響を殆ど受けないことが分かった。 以上の結果を考慮して,オゾン抑制対策として放電線加熱法に対し,放電線加熱のオゾン濃度に及ぼす影響について実験的に調べ,その効果について理論的に検討した。その結果,放電線をジュ-ル加熱する方法により発生オゾン量が減少する特性を実験的に示した。この際,放電線の表面温度が発制オゾン量に影響するが,放電線の表面温度は装置内の電気流体力学的流れ場に大きく影響を受けることを指摘した。 空調用集じん装置内の電気流体力学的流れ場の影響を調べるため,シュリ-レン法による流れ場の観察を行い,コロナ放電の影響を可視化して示した。この観測に基づき,集じん装置内に金網を,放電線と平行に放電線を中心として上流側と下流側に平板電極間隔と同じ間隔で設置した場合の流れ場がもっともコロナ放電の影響を受けないことを示した。
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