構法の変遷を考慮した木造住宅の耐雪性能と屋根雪下ろし時期の簡便判定システムの研究
Project/Area Number |
03650465
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 有 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90027235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 正美 金沢工業大学, 工学部, 助手 (40170469)
高山 誠 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40064472)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 木造住宅 / 耐雪構法 / 診断システム / 雪下ろし / 耐雪性能 / 耐力計算 / 実態調査 / 雪被害 |
Research Abstract |
本研究で得られた成果を要約すると、次のようになる。(1)近年発生した雪災害を対象に、木造建物の被災事例を、各種の被害調査報告書と当時の新聞報道記事から抽出し、被害の形態と原因についての関係を分析した。(2)多雪地域(主に北陸地方)の木造住宅について、その耐雪性能に関わる地域的特徴と年代的変遷を調査し、その属性を典型化して分類表示ができるようにした。(3)昭和59年度から平成2年度にわたる金沢市内の22の測点で冬季間に得られた積雪量と降雪量の定期観測記録を基に、金沢市域の積雪・降雪の地域分布について統計解析を行い、その特性を分析して、市域を多雪・少雪・平均積雪の3地域に区分した。(4)金沢市域の上記の3地域から併せて100棟の木造住宅を抽出し、屋根・小屋組・軒構造の詳細な構造実態調査を行い、この地域の耐雪構法の特徴を統計解析した。(5)築後17年を経た金沢市域の実在木造住宅の静加力破壊実験および振動実験を行い、載荷荷重による破損の進行過程を明かにして、この地域の建物が保有する耐力を実験的に明らかにした。(6)地域の構法の特徴を勘案して、軒構造と屋根雪の目視観察だけで、雪下ろしが間に合わなかった時に近年多発している被害の発生箇所「軒部の耐雪性能」が簡便に評価できる判定法と、屋根雪下ろし時期が判断できる簡便な判定法を開発した。(7)以上を総合して、構法の特徴と屋根雪の特性に応じて、軒部の耐雪性能と被害発生を未然に防ぐ屋根雪下ろし時期の目安を手軽に判定できるパソコン利用のシステムと早見表を作成した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)