都市風景の美的秩序の形成に関する記号学的研究ー景観のコ-ドを求めてー
Project/Area Number |
03650494
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
建築計画・都市計画
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
門内 輝行 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (90114686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 宏 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063387)
和田 禎一 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30063407)
内田 種臣 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40130869)
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Project Period (FY) |
1991 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 都市風景 / 街並み / テクスト / 景観のコ-ド / ハイパ-メディア / 開発と保存 |
Research Abstract |
都市風景は様々な意味を解読できるテクストとして現象する。本研究の目的は、この記号現象の仕組み(景観のコ-ド)を明らかにすることによって、文化としての都市風景を形成する可能性を探究することにある。そこで具体的には、次のような調査研究を展開した。 (1)テクストとしての街並みの魅力は、様々な記号の重なり合うアンサンブルにある。特に、これまで現地調査を行ってきた日本の歴史的街並みには、多種多様な記号群の織りなす類似と差異のネットワ-クが縦横に張り巡らされている。こうして発見された都市風景の美的秩序を<景観のコ-ド>として体系化した。 (2)日本の約60都市で制定されている<景観条件>および<景観行政>の資料を収集し、政治・経済・文化を含む広範な視点から、そこに潜む環境形成の原理を明らかにし、景観形成のル-ルを制度化する方策を探求した。 (3)都市風景の様相は、歌枕や季語、風景を描写する文学作品・絵画、街並みをかたちづくる建築、あるいは映画や音楽等の表現の中に、深く浸透しているものである。特に、日本の都市風景の特質や人々の風景感情を端的に映し出すことばを収集し、都市風景の深層構造を浮かび上がらせる試みを開始した。 (4)以上の調査研究によって得られた資料や分析結果を様々な角度から利用できるように、パ-ソナルコンピュ-タMacintoch II si上のハイパ-メディアを用いた知識ベ-スシステムのプロトタイプを構築した。 (5)産業構造の転換に伴い、現代都市は大きな変貌のさなかにあり、<新しい都市開発>と<環境遺産の保存>とが鋭い対立をなし、世界の各地で激しい景観論争が起こっている。そこで、以上の研究のケ-ススタディとして、<京都の景観問題>をとりあげ、現地調査をふまえて、都市景観の美的秩序のあり方を探求した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)