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家禽盲腸の生体防御機構に関する形態学的解析

Research Project

Project/Area Number 03660307
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 基礎獣医学
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

北川 浩  鳥取大学, 農学部, 助教授 (40125307)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywordsニワトリ / 盲腸 / 腸管付属リンパ組織 / M細胞 / 脈管支配
Research Abstract

本研究では、ニワトリ盲腸における生体防御機構の総合的解析の一環として、盲腸全域におけるリンパ組織の分布、脈管支配および腸管内腔からの抗原情報の摂取経路を明らかにするための実験をおこない、以下の成果を得た。
1.盲腸粘膜におけるリンパ組織の分布を組織学的に精査した結果、従来リンパ組織の好発部位として知られる盲腸底および盲腸尖に加えて盲腸底から盲腸体への移行部にも高頻度に出現することが明らかになった。また左右の盲腸のリンパ組織の分布は量的にも全く一致せず、左右の盲腸の粘膜防御機構は独立した活動をおこなっていることが示唆された。
2.腹腔臓器の血管鋳型標本を作製して盲腸の血管支配を調べた結果、リンパ組織が高頻度に存在する上記の3部位へは前腸間膜動脈、腹腔動脈ないし一部後腸間膜動脈からの枝が分布し、漿膜への侵入部位と粘膜リンパ組織の局在との間に関連性が考察された。
3.盲腸の粘膜上皮によるカ-ポンの取り込みを経時的に観察した結果、特定のリンパ小節を覆うM細胞にカ-ボン摂取をみとめた。その取り込みは盲腸体以降のリンパ小節で多く見られた。このことは盲腸内の微生物環境のチェックを常時おこなうリンパ組織と盲腸内に侵入してくる新たな異物に対する警戒を主におこなうリンパ組織とに機能的に分れる可能性を示唆しており、現在その詳細について検討中である。
またカ-ボン投与後、上皮を通過した遊離のカ-ボンが循環血中に入り、脾臓および肝臓等で捕捉されたことは、哺乳動物の粘膜防御機構では起こり得ない現象であり、現在その抗原(異物)移動経路の詳細について検討中である。
これらの成果については近日中にまとめて公表する予定である。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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