Project/Area Number |
03660327
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
菊池 直哉 酪農学園大学, 絡農学部, 助教授 (60094819)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | ウシ / 乳房炎 / 疫学 / Klebsiella / プラスミドプロファイル |
Research Abstract |
ウシ乳房炎由来Klebsiellaのプラスミドプロファイルを用い、本感染症の疫学的検討を行った結果、以下の知見が得られた。 1.供試したK.pneumoniae 47株中41株(87.2%)が、また、K.oxytoca 7株中4株(57.1%)がプラスミドを保有していた。 2.K.pneumoniaeの約70%が1ないし2種のプラスミドを保有し、3種以上のそれを保有しているものは少なかった。一方、K.oxytocaはすべて単一のプラスミドを保有していた。 3.K.pneumoniaeでは125メガダルトン(Md)のプラスミドを保有する株が31株(75.6%)と多く、次いで3.8、3.5Mdがそれぞれ9株(22%)、140、110、98、78、62、7.6Mdがそれぞれ4株(97%)であった。一方、K.oxytocaでは、125Mdを保有する株が1株と少なく、2株が98Mdのそれを保有していた。 4.莢膜型とプラスミドとの間には、K.pneumoniae、K.oxytocaとも特定の相関は認められなかった。 5.Klebsiellaが分離された地域あるいは牧場とプラスミドとの間についても一定の傾向は認められなかった。 6.K.pneumoniaeの主要なプラスミドである125Mdのプラスミドは、甚急性乳房炎例9例中8例(88%)と高率に分離され、ついで急性乳房炎由来例10例中7例(70%)、慢性乳房炎由来例11例中5例(45.5%)の順であった。 以上のことから、ウシ乳房炎由来Klebsiellaのプラスミドプロファイルは一定の傾向を示さず、莢膜型とも関連がないことが判明した。しかしながら、多くの株が保有している125Mdのプラスミドは本菌の病原性に関与しているのではないかと思われ、本プラスミドの詳細な検討が必要であろう。以上、得られた知見を現在投稿準備中である。
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