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ハ-ダ-腺の分泌機構について

Research Project

Project/Area Number 03670001
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General anatomy (including Histology/Embryology)
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

佐藤 洋一  旭川医科大学, 第一解剖, 助教授 (40118253)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 葉原 芳昭  岡崎国立共同研究機構生理学研究所, 細胞内代謝部門, 助手 (30142813)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsハ-ダ-腺 / 脂質分泌 / 開口放出 / 筋上皮細胞 / 細胞内カルシウムイオン / Furaー2測光 / カルバコ-ル / モルモット
Research Abstract

実験動物として当初予定していたラットでは、腺細胞内に含有するポルフィリンが強い蛍光を発し、また腺房分離時の細胞・組織の変性も著明であり、ラットのハ-ダ-腺はIn Vitroの実験に向かないことが判明した。そこで他の動物のハ-ダ-腺を用いて単離腺房標本の作成を試みたところ、モルモットでIn Vitroの実験系が確立できた。鋼管灌流をおこなったIn Vivoの実験と併せ、以下の知見を得た。
1.単離腺房にコリン作動性薬物のカルバコ-ルを10^<-6>M以上の濃度で作用させたところ、筋上皮細胞の収縮と腺細胞からの分泌が電顕的に確かめられた。刺激物質の濃度が高ければ高いほど形態的な変化が著しかった。拮抗物質のアトロピンでこの反応は抑制された。細胞外のカルシウムを除くとカルバコ-ルの効果は無くなった。種々のカテコ-ルアミンは効果を示さなかった。
2.G蛋白刺激作用のあるフッ化ナトリウムに対して、モルモットのハ-ダ-腺腺房が反応を示した。マウスのハ-ダ-腺の灌流標本でも、、フッ化ナトリウム刺激で、ベタネコ-ル刺激時と同様の果粒放出像が観察された。
3.単離腺房細胞および筋上皮細胞内のカルシウム濃度をFuraー2で測定した。カルバコ-ル刺激で両細胞共に細胞内カルシウムは上昇した。細胞外カルシウムを除くことにより、刺激後の細胞内カルシウム濃度の上昇は実質的に抑制された。カテコ-ルアミンやニコチンでは細胞内カルシウ上昇はみられなかった。
4.刺激前と刺激後の細胞内骨格を観察する目的で、アクチンフィラメントに対する免疫組織化学をおこなったが、腺細胞内のアクチンフィラメントを染め出すことは、いまのところできていない。一方、単離腺房標本における免疫組織化学では、筋上皮細胞の広がりが立体的に観察することができた。
5.メラトニンに対する免疫組織化学をおこなうために、試料作製時にマイクロウエ-ブ照射固定や凍結乾燥をおこなったが、果粒内の脂質固定はできなかった。一方、マイクロウエ-ブ照射固定とオスミウムフェロシアン化法を併用することにより、脂質果粒の果粒膜成分が重層していることが明らかになった。果粒内の脂質は、膜に包まれたまま開口放出されていた。
膜に包まれたまま果粒内容(脂質)が放出される特異な開口放出が、コリン作動性薬物で促進され、その際に細胞内カルシウムの上昇がおきていることが今回の研究で明らかにされた。この研究成果は第97回日本解剖学会総会(平成3年4月、愛媛大学)にて発表する。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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