Project/Area Number |
03670057
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
八尾 寛 京都大学, 医学部, 助手 (00144353)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | シナプス前終末 / 化学伝達機構 / カルシウム電流 / チャネルサブタイプ / 静止膜電位 / 活動電位 / 自律神経節 / パッチクランプ法 |
Research Abstract |
1.シナプス伝達効率測定法の開発 鶏胚毛様体神経節のシナプス伝達の修飾機序を研究する目的で、シナプス伝達効率を測定する手法を開発した。孵化14ー15日の鶏胚から毛様体神経節を動眼神経、毛様体神経と共に摘出し、動眼神経に吸引刺激電極を、毛様体神経と神経節の一部に吸引記録電極を付着させた。動眼神経を短い電気パルスで刺激することにより、シナプス前線維の活動電位とシナプス後細胞の応答が同時に記録された。両者の比は、シナプス伝達効率の指標として優れており、外液カルシウム濃度に対する依存性を調べることにより、シナプス伝達修飾物質の作用部位が、シナプス前終末のカルシウム流入にあるのか、それ以降に存在するのかを判別することができる。更に、シナプス伝達修飾物質の作用部位が、シナプス前終末にあるのか、シナプス後細胞の受容体に存在するのかを判定する目的で、シナプス後細胞にパッチ電極法を適用して、シナプス電流を測定する手法を開発した。現在、これらの新しい手法を用いて、アセチルコリンその他の修飾物質の作用を検討中である。 2.シナプス前終末の膜電位の測定 アセチルコリンがシナプス前終前にフィ-ルドバック修飾を行うときに、膜電位が変化するかを検討する目的で、シナプス前終末の静止膜電位と活動電位を測定した。細胞内液に近い組成を持つパッチ電極でホ-ルセル状態下に電流固定記録を行った。シナプス前終末の静止膜電位は、平均-61mV、活動電位は、80mVだった。Kチャネルを阻害することにより、活動電位の幅の延長が認められた。電位固定下に、シナプス前終末から、ナトリウム電流とカルシウム電流が測定された。更に、シナプス前終末には、2種類のカルシウムチャネルが共存していることが分かった。各チャネルに対する修飾物質の作用を今後検討する。
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