Project/Area Number |
03670059
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 富士夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20089882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝丸 博信 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (40183264)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 発芽 / 再生 / 脳 / ラット / 組織培養 / 細胞接着 |
Research Abstract |
神経の再生やシナプス発芽には成長因子や接着因子の役割が重要であるとの考えが一般的であるが、軸索の成長や接着を抑制する機構の存在によっても再生や修復の制御は説明可能である。しかしながら、脳におけるそのような機構に関する知見は極めて乏しい。近年我々は脳切片上で神経細胞を培養するという新しい方法を用いて、白質中に細胞接着・軸索伸長を抑制する因子が存在することを示唆する結果を得た。本研究では、生体中における軸索の再生やシナプス発芽におけるこの因子の役割の解明を進めると共に、その精製を試みた。 膜内在性の細胞接着に関与する因子は、その構造に糖鎖を持っていることが多い、そこで、この白質に存在する接着抑制に糖鎖が関与している可能性を考え、各種レクチンで切片を処理し、その上で細胞を培養した。また、これと隣接する切片をそれぞれのレクチンで処理した後、FITCで切片に結合したレクチンを染色した。その結果、ConA,LCA,PSAはいずれも灰白質、白質のいずれにも結合したが、BSLは白質に特異的に結合していた。しかし細胞の接着性に関しては、ConAのみが白質への接着を促進していた。一方、因子精製への第1歩として、脳切片からの抑制因子の抽出を試みた。そのために成熟ラット脊髄の膜分画を種々の界面活性剤を用いてホモゲナイズし、遠心によって得られた沈査を凍結し、クリオスタットで切片を作成し、その上で細胞を培養した。その結果、デオキシコ-ル酸、CHAPSなどのコ-ル酸系の界面活性剤と、ノニデットー40及びSDSによって接着抑制活性が消失した。コ-ル酸系の界面活性剤を用いた場合は抽出液に抑制活性が見出された。一方切片をクロロホルム・メタノ-ルで処理することにより、白質にも細胞が接着するようになり、そのクロロホルム層に抑制活性が見出された。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)