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遅発火型吸息性ニュ-ロンは抑制性か否かを電気生理学的に検証する研究

Research Project

Project/Area Number 03670070
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Neurophysiology and muscle physiology
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute for Neuroscience

Principal Investigator

江連 和久  (財)東京都神経科学総合研究所, 病態神経生理学研究部門, 主任研究員 (20132904)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords呼吸 / 延髄 / VRG / 吸息性ニュ-ロン / 遅発火型
Research Abstract

吸息相から呼息相への切り替わりがどの様なニュ-ロン機構で行なわれているのかを調べるため、吸息相の後半から吸息相の前半にかけて発火する「遅発火型吸息性ニュ-ロン」に関して、ネンブタ-ル麻酔ネコを用いて下記の研究を行った。
延髄膜側呼吸群(VRG)とベッツィンガ-複合体(BOT)の領域より遅発火型吸息性ニュ-ロンをガラス微小電極で細胞外記録した。記録部位を色素で系統的にマ-クしたところ、腹側呼吸群とべッツィンガ-複合体の背内側寄りに分布することが判明した。これまでに知られている吸息性ニュ-ロン集団の分布する中心領域から少々はずれた場所である。また遅発火型吸息性ニュ-ロンは、発火開始の早い漸減型呼息性ニュ-ロンや閾値が高く発火開始が遅い漸増型の吸息性ニュ-ロンと混同される可能性が高いことが判明したため、現在厳密な同定基準を決定する作業を行っている。
電気刺激で試したところ遅発火型吸息性ニュ-ロンは脊髄には投射していないが、延髄に軸索を送っている延髄固有ニュ-ロンであることがわかった。対側の延髄内の投射様式を逆行性微少電流刺激法を用いて詳細に調べたところ、腹側吸吸群やべッツィンガ-複合体の吸息性ニュ-ロンが存在する領域に広範囲に軸索を派生させていることが判明した。伝導速度の遅い細い軸索分枝による投射が主であった。
以上のことより、遅発火型吸息性ニュ-ロンは吸息相から呼息相への切り替わりの時点で発火し、延髄内の吸息性ニュ-ロンを抑制することにより吸息相のオフスイッチを引き起こしている中心的なニュ-ロンである可能性が濃厚になった。現在、遅発火型吸息性ニュ-ロンが実際に抑制性であるか否かを検証するため、スパイクトリガ-による加算平均法を用いての研究を継続中である。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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