悪性腫瘍の増殖,浸潤,転移における血小板由来血管内皮細胞増殖因子の役割の研究
Project/Area Number |
03670166
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
豊島 秀男 東京大学, 医学部・(病), 助手 (20197966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 弘一 東京大学, 医学部・(病), 助手
宮園 浩平 東京大学, 医学部・(病), 助手 (90209908)
平井 久丸 東京大学, 医学部・(病), 講師 (90181130)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 血小板由来血管内皮細胞増殖因子 / 血管新生 / 肝臓 / 肝癌 |
Research Abstract |
血小板由来血管内皮細胞増殖因子(PDーECGF)は、我々のグル-プが血小板より同定した血管内皮細胞増殖因子である。in vitroにて血管内皮細胞の増殖と遊走を促進しin vivoにおいて血管増生を誘導することから新規の血管新生因子として悪性腫痛の腫瘍血管の増生、動脈硬化の発症等との関連に興味がもたれている。平成3年度においては、我々は、本因子のin vivoにおける生理的意義を解明する目的で本因子のマウスにおける相同遺伝子の解析を行なった。その結果、マウスPDーECGFは471a.a.よりなり、ヒトPDーECGFとのアミノ酸レベルでのホモロジ-は全体を通して約80%で極めてよく保存されていることが明かとなった。また、マウスPDーECGFも、ヒトPDーECGFと同様に、シグナルシ-クエンスを持っていないことも明かとなった。得られたマウスPDーECGF cDNAをプロ-ブとしてマウスにおける本因子の臓器別発現を検討した所、肝臓において大量に発現がみられたが、他の臓器ではその発現は感度以下であった。又、ヒトにおいても、正常肝組織および5株中3株の肝癌細胞株において本因子が発現していることが明かとなった。更に、解析の結果、PDーECGFは、肝癌細胞株であるHuH7、あるいはマウス正常肝細胞由来の細胞株であるMLEC、さらに正常ラット肝細胞の初代培養細胞に対して増殖刺激活性を持つことが示唆された。ヒト肝組織切片において抗ヒトPDーECGF抗体により免疫組織染色を行なった結果、本因子は肝実質細胞において産生されていることが明かとなった。これらの結果は、本因子が肝臓において、肝実質細胞のautocrineの増殖因子として重要な役割を果たすとともに、本因子が肝癌の発症と関連している可能性を示唆する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)