Project/Area Number |
03670174
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
赤木 忠厚 岡山大学, 医学部, 教授 (20136386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田 浩淙 岡山大学, 医学部, 助手 (70226364)
林 一彦 岡山大学, 医学部, 講師 (30180962)
高橋 聖之 岡山大学, 医学部, 助教授 (90101815)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 成人T細胞白血病 / 化学発癌剤 / 多段階発癌 / HTLVーI / 試験管内発癌 |
Research Abstract |
成人T細胞白血病(ATL)の発癌が多段階に起こることをin vitroで検証するために以下の研究を行った。 ヒト臍帶血リンパ球をX線照射したHTLVーI産生MTー2細胞と混合培養し、ILー2依存性および非依存性の不死化T細胞株を数株得た。次いでこれらを、化学発癌剤であるNーmethylーN'ーnitroーNーnitrosoguanidine(MNNG),Nーacetcxyー2ーacetylaminofluorene(AAF)で処理することにより、一部形態変異と増殖能の変化を来たした二重変換細胞を得ることが出来た。さらに、これらHTLVーI不死化細胞およびMNNG、AAF処理二重変換細胞について、染色体、HTLVーIゲノムの組み込みパタ-ン、各種細胞表面マ-カ-、SCIDマウスへの可移植性について検索した。現在のところ、これら細胞株には化学発癌剤処理によっても有意な染色体変化を誘導することはできず、ATL細胞株と異なり可移植性も極めて低い。従って現在、本研究の目的である多段階発癌モデルの作成には成功しておらず、さらに他の発癌剤による処理を含め実験を継続中である。なお、本研究の過程でMNNG処理細胞から興味あるマクロファ-ジ様T細胞株を得ることができ、本細胞株の詳細な解析を行った。その結果、この細胞は一部マクロファ-ジの表現型を有しているが、遺伝子レベルでは親細胞のT細胞の性格を保持しており、T細胞腫瘍がしばしば示すマクロファ-ジ様性格の解析に格好のモデルとなることが判明した。
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