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¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
1.ICRマウスにP.acnesの加熱死菌(1.5mg)を静注し,1週間後にS.faecalis ATCC 9790からFisherの方法に準じて分離したLTA標品を静注し,1.5時間および4時間後に採血した血清についてそれぞれIFNα+βおよびIFNγ活性をしらべた。LTA2はIFNα+βならびにIFNγを誘導し,酸処理したLTA2も弱いながら両IFNを誘導した。しかしLTAー2より著しく弱く,アルカリ処理LTAー2もIFNの誘導能力を示さなかった。 2.固形型Meth A fibrosarcoma細胞(2×10^5細胞/マウス)を接種し,腫瘍が7ー8mnの大きさになった時Nーアセチルムラミルジペプチド(MurNAcーLlaーDーisoーGln,MDP)100ug/マウスを静脈注射し,4時間後にLTA標品(4ー100ug/マウス)あるいはE.coliLPS(0111:B4)を0.1ug/マウスに静脈注射して経日的に腫瘍の大きさ(長径×幅径) ^<1/2>を測定し,LTA標品の抗腫瘍活性を調べた。LTA1,LTA2および酸水解LTA2(100um/マウス)は著明に出血性壊死と腫瘍の完全退縮をおこし,5匹中4匹のマウスについて完全治癒が見られた。しかしアルカリ処小LTA投与では腫瘍の排除は認められなかった。またMDP前処理なしのマウスではいずれのLTA標品も腫瘍の排除はみとめられなかった。 3.MDP(100ug)を静注庁射したC3H/HeNマウスに4時間後LTA標品を静注し,90分後採血して分離した血清についてI1ー6依存性マウスハイブリド-マ-クロ-ンであるMH60・BSF2細胞の増殖促進活性を調べた。LTAー2に著明なI1ー6活性を認めた。 4.平均体重2.97kg±0.05(S.E.),±0.17(S.D)のウサギ10匹について,LTAー2の100ug/ml/kgを投与し,△TO.72℃±0.27(S.D),±0.09〔S.E.)の発熱を認めた。
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