Project/Area Number |
03670219
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
細菌学
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
奥田 研爾 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40124862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 淳 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00181256)
川本 進 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80125921)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 緑膿菌 / エラスタ-ゼ / アリカリ性プロテア-ゼ / 遣伝子操作 / 遣伝子発現 / 構造 |
Research Abstract |
今まで緑膿菌エラスタ-ゼ(以下PE)の遣伝子を釣り上げ、一次構造を決定したが、今回はPEの高次構造をX線解析及びcomputergraphicを使用して研究を行った。X線解析は、阪大蛋白研勝部教授と行っていたが、gallowayらが(Biochemistry1991年)報告したので、我々は途中で中止し、このCompitergraphicの研究を行い、サ-モリシンと極めて類似していることが判明し、現在投稿中である。 PE非産生の緑膿菌であるIFO3080株、PA103株、N‐10株について、まずその変異株のPE構造遣伝子のクロ-ニングを行なった。これら3つの野生株よりPEの遣伝子を釣り上げ、pEL3080R、pEL103R、pEL10と名付けた。これらプラスミドで形質転換したE、coli菌株についてエラスチン活性を測定したところ、E、Coli pEL103RとE、coli pEL10に活性があり、E、Coli pEL3080Rには活性が無かった。更にこの3つの変異株のエラスタ-ゼ構造遣伝子の塩基配列を決定し、PE産生株であるIFO3455株のエラスタ-ゼ構造遣伝子と比較してみた。N‐10株とPA103株については、わずかな塩基配列の違いを除いて、ほぼ同じであり、この2つの構造遣伝子は正常であると考えられ、緑膿菌体内でのPEの産生はこの遣伝子の発現が抑制されていることが考えられた。IFO3080株のエラスタ-ゼ構造遣伝子の塩基配列はIFO3455株と比べたPE構造遣伝子中に1塩基(627番)の欠損があるため、その以降のアミノ酸配列がフレ-ムシフトにより変異していた。しかし、今のところP.aeruginasa IFO3080株のエラスチン分解活性及びウエスタンブロッティングにおいて上述のような結果となったことは明らかではなかった(J、Bacteriol.1991)。現在、アルカリ性プロテア-ゼの非産生株より遣伝子を釣り上げ、その遣院子構造を解析している。
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