in vitro合成RNAを遺伝子として持つインフルエンザウイルスの作製
Project/Area Number |
03670238
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
中田 進 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (90129255)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / 組換えウイルス / 人工合成RNA遺伝子 / RNAポリメラ-ゼ / トランスフェクション / CAT遺伝子 |
Research Abstract |
マイナス鎖RNAを遺伝子として持つインフルエンザウイルスは、転写、複製反応ともウイルス由来のRNAポリメラ-ゼが行っており、遺伝子RNAのみを細胞に導入しても、感染性を有するウイルス粒子を得ることはできない。従って、遺伝子RNAのみを細胞に導入して感染性を有するウイルス粒子を得るためには、なんらかの形でウイルスRNAポリメラ-ゼ及びNP蛋白質を細胞に導入しなければならない。筆者等が樹立したインフルエンザウイルスRNAポリメラ-ゼ、及び、NP遺伝子の発現をデキサメサゾン(dex)投与により誘導できる細胞株(クロ-ン76細胞)は、上記の目的に適った細胞株である。まず、このクロ-ン76細胞にin vitroで合成した1本のウイルスRNAを導入し、導入したRNA以外の7本の遺伝子は感染させたウイルスに由来する組換えインフルエンザウイルス粒子の作製を試みた。dex投与により3種のウイルスRNAポリメラ-ゼ及びNP遺伝子の発現を誘導したクロ-ン76細胞に、ヘルパ-ウイルスを感染させ、感染2.5時間後に、マイナス鎖のキメラNS/CATv RNA(NS遺伝子のコ-ド領域を大腸菌のCAT遺伝子に替えたキメラRNA)を導入し、22時間後の細胞上清をMDCK細胞に感染させたところ弱いながらもCAT活性が認められ、NS/CATv RNAを遺伝子として持つ組換えウイルスが回収された。しかし、キメラRNAの導入6時間後にヘルパ-ウイルスを感染させた場合には組換えウイルスは得られなかった。現在、効率良く組換えウイルス粒子が回収できる系の樹立を試みている。また、dexでウイルスRNAポリメラ-ゼ、及び、NP遺伝子の発現を誘導したクロ-ン76細胞に、8本のウイルスRNAだけを導入し、ヘルパ-ウイルスを必要としない感染性を有するウイルス粒子の作製系の樹立も試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)