重金属カドミウムがグルタチオン代謝と蛋白誘導合成に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
03670265
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井口 弘 京都大学, 医学部, 助手 (90025643)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | カドミウム / グルタチオン / カドミウムーグルタチオン複合体 / メタロチオネイン |
Research Abstract |
1.カドミウム(Cd)とグルタチオン(GSH)複合体の形成 Cdと還元型GSHを1:1、1:2または1:3の濃度比に50mM TrisーHC1,pH7.4緩衝液に溶かし室温に一夜放置した。その結果、形成されたCdーGSH複合体を5DiolーCosmosilカラム(7.5x300mm)を装着したFPLC装置を用い、上記の緩衝液で展開して分離を試みた。複合体は極めて分離不十分な複数ピ-クとして溶離された。次に複合体分離にイオン交換樹脂カラム、mono Qおよびmono Sカラムを用いたが、やはり分離不十分な複数ピ-クとして溶離された。この様にCdとGSHが一定比率の複合体の分離は果たせなかった。そこでCdとGSHを1:1の比率で含むが、Cdに対するGSHの比率が異なる種々のCdーGSH複合体混合物溶液として以下に示す如く気管内注入実験を行った。 2.上記緩衝液に0.82mMずつのCdとGSHを含むCd・GSH混液を室温で一夜放置後、その0.5mlを体重約300gの一群の雄ラット気管内にネンブタ-ル麻酔下で注入した。他の一群のラットには同濃度のCdのみ含む溶液を注入した。注入後0,6,12,30及び48時間に麻酔し、生食水で肺を潅流して剔出。Cd注入群の肺は出血性炎症が強く、時間とともに増悪した。一方CdーGSH複合体注入群では炎症所見はCd注入群に比べやや軽度にみえた。肺のGSHはCd投与群では、6時間後に有意に減少し、その後48時間以内に回復しなかった。然しCdーGSH複合体投与群では一定した減少を認めず、目下その再現性を確認する実験を継続中である。またメタロチオネインの誘導時間に関して、Cd投与群とCdーGSH投与群間の異同を確認すべく実験中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)