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高速液体クロマトグラフィ-による血痕の陳旧度判定法の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03670305
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Legal medicine
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

高部 福太郎  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10079965)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 博之  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40159992)
Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords血痕 / 陳旧度判定 / ホモグロビン / HPLC
Research Abstract

血痕の陳旧度判定は法医鑑識上重要な検査項目であり、本研究では高速液体クロマトグラフィ-を利用した全く新しい検査法の開発について検討した。実験材料としての血痕は、ヒト成人からの血液を濾紙に滴下して作製し、分析用カラムにはSynDhropak RPー4及びμBondasphere C18を用い、0.1%トリフルオロ酢酸存在下、水ーアセトニトリルのグラジエント溶出により分析を行った。SynDhropak RPー4カラムを用いて血痕抽出液を分析したところ、ヘモグロビンのヘムピ-クに対するα鎖の相対面積の比率(Ra)は血痕放置週数とともに徐々に減少し、放置週数の自然対数とほぼ直線的な相関が得られた(Ra=2.5758-0.2497・In(W),r=-0.7491,n=252)。この方法の判定可能期間は血痕放置後20週までであった。陳旧度の推定精度を上げるため、且つ判定可能期間をより長期なものにするため、さらに検討を続けた。μBondasphere C18カラムを用いた血痕抽出液のクロマトグラム上に未知のXピ-ク(同定中)を発見し、ヘムに対するXの相対面積比(Rx)は血痕放置週数と共に増加することを見いだした。室温及び4℃保存血痕におけるRxと放置週数との相関は、両対数スケ-ル上でほぼ直線的に回帰することが可能であり、その相関はきわめて高かった(蛍光峻灯照射下、室温放置血痕の場合、ln(1000・Rx)=1.1084+0.3937・In(7・W),r=0.9776,n=144)。一方、37℃保存血痕におけるそれは、Rxのみを対数変換したスケ-ル上で直線性を得ることが出来た(蛍光灯照射下の場合、ln(1000・Rx)=2.4477+0.0866・W,r=0.9826,n=144)。この方法により血痕放置後1年までその判定が可能となった。Rxの増加傾向は放置温度により影響を受けるものの、陳旧度判出のための優れた指標になることが示唆された。本法の特長は最初の血痕量、抽出程度により影響がないこと、簡便、迅速、高感度であることなどがあげられ、法医学上きわめて価値の高いものであると考えられた。

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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