Project/Area Number |
03670360
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河田 純男 大阪大学, 医学部, 助手 (90183285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 信之 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
今井 康陽 大阪大学, 医学部, 助手 (20201337)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 肝細胞癌 / 増殖抑制因子 / TGFーβ / TGFーβレセプタ- / TGFーβ mRNA |
Research Abstract |
硬変化した肝蔵では、肝細胞の壊死・再生が頻繁にくり返されており、そのため肝硬変は肝細胞癌発生の母地になるとされている。正常状態では、肝細胞の増殖はparacrineメカニズムにより分泌されるTGFーβを中心とした増殖抑制因子により制御されている。しかし、肝細胞の癌化に伴って、TGFーβなどに対する反応性を失ない、この増殖抑制機構から逸脱することにより自律的増殖能を獲得すると考えられる。 本年度の研究において、私共はヒト肝癌由来細胞株(HeP G2,PLC/PRF/5,Mahlavu細胞)が多量のTGFーβ mRNAを発現していることを明らかにした。また、これら細胞株は正常細胞が有している、潜在型のTGFーβを活性化する能力を欠いていることを見い出した。しかし、これらの細胞株はTGFーβに対するI,II,III型のレセプタ-をともに有しており、HepG2,PLC/PRF/5細胞は活性型TGFーβに反応して増殖が抑制されるが、Mahlavu細胞は活性型TGFーβに反応せず、レセプタ-以降の情報伝達機構に障害があると考えられた。さらに、このMahlavu細胞をホルボ-ル・エステルで処理すると活性型TGFーβにより増殖が抑制されることを見い出した。 外科的に切除したヒト肝癌組織において、TGFーβ mRNAが非癌部肝組織に比較して大量に発現していることを見い出した。また、ラジオ・レセプタ-・アッセイを用いて、組織中のTGFーβ蛋白量を測定すると、同様に癌組織においてTGFーβ蛋白量が増加していることが分った。さらに抗ヒトTGFーβ抗体を用いて、免疫組織化学的検討を行ない、肝癌細胞がTGFーβを有していることが観察され、肝癌細胞がTGFーβを産生していることが示唆された。
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