Project/Area Number |
03670368
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
坪内 博仁 鹿児島大学, 医学部, 講師 (60145480)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 肝細胞増殖因子(HGF) / 肝障害 / HGFmRNA / 劇症肝炎 / 肝再生 |
Research Abstract |
肝再生における肝細胞増殖因子(HGF)の役割を明らかにするために、ニホンザルを用いて肝障害時における各種臓器でのHGFmRNAの発現を検討した。 ニホンザルに四塩化炭素(CC14)を5ml/kgあて経口投与すると、血清hHGFレベルは数ng/mlまで上昇し、そのピ-クはCC14投与後24時間でみとめられた。正常サルの各種臓器よりPoly(A) ^+RNA画分をえ、これらの組織におけるHGFmRNAの発現をNorthen blot analysisにより検討したところ、脾臓においてバンドが認められ、また、肝臓でも弱いながらバンドが認められた。 四塩化炭素肝障害時のサルでは、脾臓および肝臓におけるHGFmRNAの発現は増強し、とくに肝臓において著明であった。また、脾臓および肝臓の組織抽出物を作製し、HGF量をELISAにより測定したところ、HGFmRNAの発現と同様に、これらの組織におけるHGF含量が増加していた。 さらに各種肝疾患患者の肝組織を用いて、HGFmRNAの発現を検討したところ、死亡時血清hHGFが12ng/mlにまで上昇した劇症肝炎患者では、肝のHGFmRNAの著しく強い発現が認められた。しかし、慢性肝炎患者では肝のHGFmRNAのバンドはほとんど検出されなかった。 これらの結果は、HGFが肝再生において生理的に重要な役割を果たしていることを示唆している。
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