Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
研究実施計画にもとづき,本年度の研究をおこなった。すなわち,Kveinーsilizbach lot.2クバイム皮内反応テスト液にてBalb/cマウスを3回免疫し,その脾細胞とマウスミエロ-マ細胞株P3ーNS1ーAg4/1(NSー1)とを細胞融合することにより作製したハイブリド-マについてスクリ-ニングをおこなった。スクリ-ニングの方法は,Biotin Streptavidin method(BSA法)を用いた免疫組織化学染色法とし,サルコイドーシスおよび結核のホルマリン固定パラフィン包埋されたリンパ節切片に対し,各々のモノクロ-ナル抗体の反応性を検討することによりおこなった。なお,この方法論については,我々はこれまでにCHEST(1990:98:1255ー1258)およびAmerican Thoracic Society 1991 Annual Meeting(アメリカ胸部疾患学会,1991年5月)等にて発表してきたがとくに異論は出ず,妥当な方法であることが認められたものと考えられる。 スクリ-ニングの戦略として,既に報告したサルコイド-シスおよび結核ともに反応を示すIHYー1型の抗体はすべて除外し,サルコイド-シスには反応するが結核には反応しないクロ-ンをみつけだすという方法を採用し,求めるクロ-ンが得られるまでスクリ-ニングを繰り返した。検索にはサルコイド-シス7例,結核20例を用いた。 その結果,7種のモノクロ-ナル抗体が最終的な検討対象となり,C_4H_518,C_4F_816の2種の抗体はサルコイド-シスに対し,それぞれ6/7,5/7の高い陽性率を示した。結核に対してはいずれもすべて陰性であった。 以上のように,サルコイド-シス特異的モノクロ-ナル抗体を確立するという研究目的は,本年度において達成されたものと考えられる。
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