IgA単独欠損症におけるILー5、TGFーβ2遺伝子導入療法の試み。
Project/Area Number |
03670487
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
宮川 幸昭 信州大学, 医学部・付属病院・小児科, 講師 (80229806)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 元基 信州大学, 医学部・(小児科), 助手 (60223088)
薮原 昭彦 信州大学, 医学部・付属病院・(小児科), 助手 (20230295)
|
Project Period (FY) |
1991 – 1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | ストロ-マ細胞 / 磁力線培養 / IgA単独欠損症 / ILー5 / TGFーβ2 / 遺伝子導入 / IgA分泌細胞 / サイトカインカクテル療法 |
Research Abstract |
平成元年、平成2年の科学研究費を使用した研究から、遺伝子導入細胞としてストロ-マ細胞の優秀性を証明してきた(J.Immunol.,J,Exp.Med.)。これらの研究からリンパ系幹細胞への遺伝子導入と導入リンパ系幹細胞の増殖分化にストロ-マ細胞の存在が必須うであることが判明した。平成3年度は、IgA単独欠損症のリンパ系幹細胞へのILー5およびTGFーβ2遺伝子の導入とこれを育成するストロ-マ細胞の培養系の確立を試みた。 1)リンパ系幹細胞の樹立:CD34陽性の多岐分化能を保有する幹細胞をストロ-マ細胞上に長期培養することによりリンパ系幹細胞を樹立した。繊維芽細胞増殖因子(FGF)及びGMーCSFを基本的に添加培養し、B系細胞はILー7を、T系細胞はILー5とILー2を添加することにより誘導することが出来た(J.Immunol.,J.Exp.Med)。 2)ストロ-マ細胞の樹立:パコ-ル比重遠沈法により40%層以上に母細胞が濃縮される。この細胞を磁力線培養装置でFGFおよび内皮細胞増殖因子(ECGS)存在下で培養することにより約2週間で大量のストロ-マ細胞の単層培養が形成され、4週間で多層培養層が式成された。 3)遺伝子導入:IgA単独欠損症のリンパ系幹細胞にILー5及びTGFーβ2の遺伝子をパルス導入装置を使用して導入した。この細胞をストロ-マ細胞上で培養することにより多量のIgA含有細胞まで誘導するこに成功したが分泌細胞まで誘導することはできなかった。 4)分泌細胞誘導:現在各種のサイトカインを使用してIgAの分泌細胞への誘導を試みているが現在のところPMA(phorbol miristateacetate)で細胞周期の同調が必要である。 考案 リンパ系幹細胞にILー2及びILー5の遺伝子導入及び導入細胞の増殖分化までは比較的簡単に実施し得たが分泌細胞への誘導が困難であった。今後の研究は如何にして分泌細胞へ誘導できるかが鍵となろう。しかし今後の臨床応用に関してはILー5、TGFーβ2及びインタ-フェロンのサイトカインカクテル療法の開発が急務となろう。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)