Project/Area Number |
03670532
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
溝口 昌子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (30010250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河 陽子 帝京大学, 医学部, 助手 (10082273)
碇 優子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70212727)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | interleukin 1 / ケラチノサイトの増殖 / ケラチノサイトの角化 |
Research Abstract |
「Interleukin 1(ILー1)αおよびβの培養ケラチノサイトの増殖・分化に与える影響」を検討した。1.目的。表皮ケラチノサイトがみずから産生するILー1αおよびβは細胞内では前駆体型で存在し、前駆体型はαしか活性が無いため固形腫瘍を材料とした場合に成熟型ILー1の機能をみるには限界がある。そこで今回種々の濃度の成熟型リコンビナントILー1(rILー1)αおよびβを加え、有棘細胞癌由来cell lineや培養ケラチノサイトの増殖・分化に与える影響をみた。2.方法。有棘細胞癌由来細胞株(HSCー1)を培養し、DNA合成をみて増殖の指標とした。分化(角化)は、正常ケラチノサイト培養細胞(NHEK)を用い、光顕および電顕で角化の程度を観察すると共に抗ケラチン蛋白抗体を使用してWesternblotting法を行い角化を検索した。3.結果。1)細胞増殖:HSCー1をrILー1αとβをそれぞれ0.1から100ng/ml添加培養し、 ^3Hーチミジンの取り込みをみた。αは25ng/ml、100ng/mlの濃度で増殖抑制がみられたが、β添加培養では同じ濃度で抑制効果はなかった。2)角化:Ca++2mM/ml添加群では光顕および電顕で多数のケラトヒアリン顆粒が認められ、ILー1α添加群でも少ないながらケラトヒアリン顆粒が認められた。しかしながらILー1βおよびcontrolではケラトヒアリン顆粒はみられなかった。a)抗ケラチン抗体のうち抗フィラグリン抗体は顆粒層と角化層を染める。この性質を利用し、NHEKを用いILー1αおよびβ添加培養を行って、この抗体を用いWestern blotting法による検討では、ILー1αの方がより角化を促進させる可能性を示唆する所見を得、光顕・電顕の所見と一致していた。3)LAF活性:rILー1αとβの効果に差をみたため、ILー1の生物学的活性の1つであるLAF活性を測定したが両者の間に有意の差は無かった。4.考察。ILー1αの方により強い増殖抑制効果および角化亢進作用があるという今回の反応の差が、実際にin vivoで反映されているかを今後検討したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)