脾臓におけるPAF産生放出が肝障害発生及び血小板減少に与える影響についての検討
Project/Area Number |
03670626
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川崎 富夫 大阪大学, 医学部附属病院, 助手 (90214626)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
欧 明哲 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
横田 雅之 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
左近 賢人 大阪大学, 医学部, 助手 (40170659)
上林 純一 大阪大学, 医学部, 講師 (40135687)
|
Project Period (FY) |
1991
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | PAF / 重症感染症 / 多臓器不全 / バイオアッセイ / PAF拮抗剤 / エンドトキシン |
Research Abstract |
敗血症による多臓器不全の発症、特に肝不全の発症におけるPAFの関与について検討した。我々の開発した家兎胆管炎敗血症モデルを用いて、PAF拮抗剤を投与することにより臓器障害の改善が認められるかどうか、また、血液中及び臓器中のPAFの動態について検討した。 この敗血症モデルにおいて、エンドトキシンの測定以外に、凝血学的パラメ-タ-として血小板数・白血球数・フィブリノ-ゲン・APTT・プロトロンビン時間を、肝臓機能のパラメ-タ-としてGPT・ビリルビンを、腎臓機能のパラメ-タ-としてBUN・クレアチニンをそれぞれ測定した。また、PAFの特異的拮抗剤としてE5880(1mg/kg、3mg/kg)を経静脈的に投与した(欧、1991)。 E5880投与は血中エンドトキシンの増加に影響を与えなかったが、各パラメ-タ-の内、血小板・プロトロンビン時間・クレアチニン・ビリルビンを有意に改善した。また、PAFのバイオアッセイによる定量において、動物種による感度の違いを明らかにする目的で家兎・ウマ・ヒツジ・イヌ・ヒト・モルモット・ラットの洗浄血小板を用いて検索した結果、ウマの血小板が最も感度がよく(8x10^<ー12>M)、ヒツジ・家兎・モルモットの感度が(5x10^<ー11>M)であった(篠崎、1991)。採血の容易さから家兎を用いてPAF測定を行った。その結果、家兎血液からの測定は不可能であったが、肝臓・腎臓・肺・腎臓において測定可能であり、E5880投与による有意な低下は認められなかった。 エンドトキシンによる多臓器不全の発症にPAFが強く関与することが示された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)