心臓微小循環の可視化に関する研究ー再潅流時の血流パタ-ンについてー
Project/Area Number |
03670662
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
三澤 吉雄 自治医科大学, 医学部, 講師 (90209742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 史雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (60200309)
蘇原 泰則 自治医科大学, 医学部, 助教授 (60114097)
長谷川 嗣夫 自治医科大学, 医学部, 教授 (30048954)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 心臓 / 再潅流障害 / 微小循環 |
Research Abstract |
生体顕微鏡として新たに開発されたVideo Macroscope(日本光電製)を用いて、心臓冠動静脈の微小循環を可視下した。正常心拍動下では、血流を画像上とらえることは極めて因難であるが、心室細動下および心停止下での冠細動静脈・毛細管レベルの循環動態を観察することが可能となった。 実験方法 雑種成犬を用い、ネンブタ-ル麻酔、気管内挿管後人工呼吸器管理下で、胸骨正中切開によりアプロ-チし、ヘパリン(1mg/kg)を経静脈的に全身投与後、大動脈基部より穿刺針を用いて脱血を開始し、数分以内に心室細動とさせ直ちに上行大動脈を遮断し、potasium cardiplegiaを同穿刺針より注入し心停止を得る。心停止後、局所冷却の有無、心停止後経過時間など各種状況下で、脱血液をベ-スにした潅流液の組成・温度を変え、これにより冠血流を再開させて心臓微小循環を観察する。 結果 1)低温(20℃)の脱血液の再潅流により心室細動下での冠細静脈・毛細管レベルの微小循環の観察は可能であり、心室細動下では、拍動性を有する血流パタ-ンがみられた。 2)脱血液にカリウムを添加(20meq/lとする)し、再潅流させると心停止下でより鮮明に微小循環を観察することができた。心筋保護の差や心停止後経過時間により、毛細管の血流速度などに変化を生じ、心筋のダメ-ジが示唆される所見と考えられた。 展望 今後は心停止後の微小循環血流パタ-ン変化ともに、再拍動をさせる後の心機能変化をも同時に研究したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)