Project/Area Number |
03670672
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山浦 晶 千葉大学, 医学部・脳神経外科, 教授 (40009717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 武 自動車事故対策センター, 附属千葉療護センター, 院長
岡 信男 千葉大学, 医学部・脳神経外科, 講師 (40114251)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1991: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | Hemifacial spasm / Cardiac rhythm / Facial nerve |
Research Abstract |
半側顔面痙攣は表情筋の不随意な収縮が持続的に出現する疾患である。本疾患は顔面神経が脳幹部より出るroot exit zoneの血管による圧迫で起こることが知られている。しかし、本疾患の発生に関しては、そのメカニズムは完全に解明されたわけではない。血管による圧迫では症状が出現しても、腫瘍による圧迫では症状の出現が稀であること、精神的緊張で症状が強くなることなど、その理由のわかっていないととも多い。一方、近年生体の持つリズムに関する研究は多くなってきている。本研究では一見不規則に見える半側顔面痙攣の筋電図の発射パタ-ンをコンピュ-タ-を使用して解析して、心拍動、呼吸などの生体に存在するリズムとの関連を求め、その結果より、半側顔面痙攣の発生メカニズムとそれに影響を与える因子について検討を行なった。方法:半側顔面痙攣の17例に対し眼輪筋と心電図を同時にデ-タレコ-ダ-に記録した。筋電図は持続的な収縮の部分をゲ-ト回路により取り除いた。このように処理した筋電図が、心電図のRーR周期に対しどの様な分布を示すかをヒストグラムにより検討した。まず、この筋電図が心電図とほぼ周期の等しい人工的等間隔パルスに対しどの様な時間的分布を示すかを求めた。これは理論的には均等な分布になるはずである。よってこのようにして求めた分布の±3SD以上の差が、心電図のRーR周期に対する筋電図の分布に見られた場合に、筋電図の発射は心拍周期により影響を受けていると考えた。結果:検討した17例のうち8例に有意差がある筋電図発射パタ-ンが見られた。よって半側顔面痙攣の一部の症例ではその筋電図発射パタ-ンは心拍周期によって影響を受けていると考えられた。この様に筋電図発射が心拍周期により影響を受ける機序としては、血管の圧迫部位で拍動による機械的刺激が、顔面神経の持続的発射を引き起こしているためと推測された。
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