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脳梁離断は,大脳皮質てんかん発作誘発閾値を変えるか?

Research Project

Project/Area Number 03670686
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Cerebral neurosurgery
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

小野 憲爾  長崎大学, 医学部, 助教授 (60112372)

Project Period (FY) 1991
Project Status Completed (Fiscal Year 1991)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords全般てんかん / ガンマヒドロキシ酪酸 / 脳梁
Research Abstract

哺乳類の脳に自然に存在するγーブチル酪酸の前駆物質で,種々の動物に欠神様発作を惹起するγーブチロラクトン(GBL,100mg/Kg)を1日1回Wistarラットに反復投与し,自発非けいれん性全般発作開発を試みた.15回投与で63%,40回投与では88%の動物で特徴的な欠神様自発発作が確認され,発作の持続時間は,投与回数の増加とともに延長傾向を示した.生理食塩水を同一手順で投与した同腹のラットでは全く発作性異常を認めなかったことから,GBL反復投与がキンドリング現象に類似して,てんかん原性を生じさせたと考えられた.この発作に対しバルプロ酸とフェニトインは無効かむしろ頻度を増加させたが,エトサクシミドは用量依存的に発作頻度を減少させ100mg/Kgで殆ど完全に抑制した.一方,予め脳梁離断を行った動物では,GBLを反復投与しても自発発作の発現は著明に抑制され,しかも,発作波は一側性で低振幅不全型を呈した.GBLによる欠神様発作は,大脳皮質にシナプスや興奮性アミノ酸などの伝達物質受容体が形成されてある程度の成熟を示す生後3〜4週になって初めて出現することから,全般発作発現に大脳皮質が係わることが示唆される.さらに,脳梁は,半球間の発作同期性に関与するだけでなく,半球内での神経細胞の動員あるいは,神経活動の同期性を制御し,発作波の発現頻度あるいは発現閾値に関与していると考えられた.本研究で確立された非けいれん性自発全般発作モデルは,薬理学的特性のみならず脳梁離断効果についてもヒトの欠神発作あるいは非定型欠神発作と類似性を示し,少なくとも数カ月は持続する.しかも,同腹の遺伝学的に均質な非てんかん性対照が得られることなど,全般てんかん発作モデルとして種々の実験にきわめて有用である.

Report

(1 results)
  • 1991 Annual Research Report

URL: 

Published: 1991-04-01   Modified: 2016-04-21  

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