グリオ-マ由来マクロファ-ジ遊走因子の作用機序解明とその臨床的応用
Project/Area Number |
03670687
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
倉津 純一 熊本大学, 医学部, 講師 (20145296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸 弘 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (40206644)
植村 正三郎 熊本大学, 医学部, 助教授 (00128258)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1991: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | Macrophage / Glioma / Chemotaxis / Monoclonal antibody |
Research Abstract |
既に私達はグリオ-マ細胞の培養上清から単球遊走因子(Monocyte chemoattactic protein:MCPー1)を分離精製し、その性状について検討してきた。今回、私達はMCPー1に対するモノクロ-ナル抗体を作成しその特異性について検討した。 BALB/cマウスに3回に分けて免疫し、脾細胞と骨髄腫細胞と細胞融合を行い、得られたハイブリド-マの培養上清中の抗体活性を測定した。得られた抗体は5種類でいずれもサブクラスはIgG1であった。免疫沈降反応を行うとこれらの抗体に共通の単一のバンドが得られ、好中球遊走因子であるNAPー1や正常ウサギIgGとは交叉性は認められなかった。また他のサイトカインとの交叉性についてELISAにて検討すると、これら5種類のモノクロ-ナル抗体はMCPー1以外のサイトカインとの交叉は認められなかった。またこれらの抗体はMCPー1のもつ生物活性つまり単球遊走活性を著明に抑制したが、抗体によりその程度に違いが見られた。ヒトグリオ-マ細胞U105MGを蛍光抗体法にて染色するとすべての抗体によって染色され、特に細胞内の核周囲に局触して陽性所見を示す蛍光が見られた。現在、これらの抗体をもちいてグリオ-マの手術時摘出組織におけるMCPー1の局在、更にELISA法によりグリオ-マ患者の髄液や嚢胞内容などの臨床サンプルにおけるMCPー1の定量化にむけて進行中である。またMCPー1のDNA probeを用いてノザ-ンブロット法にてヒトグリオ-マ細胞株におけるMCPー1mRNAの発現を検討すると、55%の細胞株で強い発現がみられた。現在、手術時摘出グルオ-マ組織にて検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)