Project/Area Number |
03670802
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
野田 起一郎 近畿大学, 医学部, 教授 (60088531)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 洋 (渡辺 洋) 近畿大学, 医学部, 助手 (80231009)
池田 正典 近畿大学, 医学部, 助教授 (50113147)
|
Project Period (FY) |
1991 – 1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1991: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 卵単癌 / 子宮頚癌 / DNA ploidy / 細胞回転 / 化学療法 / 放射線療法 / フローサイトナトリー / 酵素抗体法 / 卵巣癌 / 子宮頸癌 / フロ-サイトメモリ- |
Research Abstract |
(目的)婦人科悪性腫瘍に対する治療は、手術療法の他、放射線療法、化学療法も重要な位置をしめる。 今回、放射線療法と化学療法の治療効果に関係すると思われるcell cycle及びDNA ploidyについて、臨床検体を用い、人細胞のcell cycleに発現のみられるPCNAを酵素抗体法で、DNA ploidyをflow cytometryで解析し、治療効果との相関を検討することを目的とした。 (結果)(1)卵巣癌47例に対するCDDPを中心とした化学療法の直接効果とPCNAの陽性率(growth fraction;GF)及びDNA ploidyとの関連性について検討を行った結果、CR群のGFは41.69±4.87%と、PR,NC,PD群のGF30.84±6.16%に比較して有意に高い傾向を認めた。(p<0.05)DNA ploidyについては、CR群の63.6%,PR,NC,PD群の75.0%にDNA aneuploid症例を認めたが、両群間に有意差は認めなかった。(2)卵巣癌47症例のうち漿液性腺癌についてGF35%以上の症例12例とGF35%未満の症例18例の予後をKaplan-Meier法にて検討した結果、GF35%以上の症例は予後良好な傾向を認めた。(3)子宮頚癌放射線単独治療例21例における放射線療法の直接効果とGF及びDNA ploidyとの関連性について検討を行った。その結果、大星・下里の分類でG4に至るまでの放射線線量が40Gy未満の症例でのGFは40.73±4.70%であり、40Gy以上の症例でのGF25.10±2.91%と比較して有意にGFが高い傾向を認めた。DNA ploidyについては40Gy未満の症例の71.4%、40Gy以上の症例の85.7%にDNA aneuploid症例を認めたが、両者の間には差を認めなかった。(4)子宮頚癌について、GF35%以上の症例7例とGF35%未満の症例14例の予後をKaplan-Meier法にて検討した結果GF35%以上の症例は、GF35%未満の症例に比較して有意に予後良好な傾向を認めた。(p<0.01)
|