Project/Area Number |
03670941
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
外科・放射線系歯学
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
倉科 憲治 信州大学, 医学部附属病院歯科口腔外科, 講師 (90020916)
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Project Period (FY) |
1991 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1991: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | α-TCP / 生体材料 / ヒドロキシアパタイト / 人工骨 / αーTCP / リン酸カルシウム / 骨代替材料 / 生体セメント |
Research Abstract |
α-TCPセメント(硬化体)は、良好な生体親和性を有し、骨組織はアパタイト系生体材料に対する特徴的な反応を示し、直接材料と接することが平成3年度の実験で明らかにされた。その結果は、4年度、日本口腔外科学会雑誌(38巻、3号)に発表された。 平成4年度は、生体内で硬化体がどのような変化を示すかを中心に検索し、本材が吸収性の材料であること、硬組織形成の環境において表層に組成変化を生じることなどが明らかとなった。これらの結果については、第46回日本口腔科学会総会にて発表するとともに、日本口腔外科学会雑誌(38巻、9号)に投稿し、掲載された。 また、本材が生体用材料であることから、長期埋入例についても検索し、一年あるいは一年半の埋入実験を行った。長期実験では、材料が骨組織内に良好に取り込まれ、人工骨材料として有望な材料である可能性が示された。材料自体の変化については、埋入期間の延長につれて吸収が進行するのではなく、ある程度のところで停止ないしは鈍化し、特に骨組織にて表面が被われると吸収速度が遅くなることがわかった。 今後は、臨床応用に向けて、材料の吸収が骨形成と調和をとりながら進行するように材料の組成などを調整することが必要と考えられた。また、吸収のメカニズムについても検索をすすめており、生体内、人工体液内での材料の変化などについて研究を続けている。さらに、吸収性であること、セメント型の骨材料であることなどの特徴を生かすべく、同じアパタイト系で非吸収性人工骨材料であるヒドロキシアパタイトとの混合移植実験を計画している。
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