重金属によるβリンパ球ポリクロ-ナル活性化の誘発機構
Project/Area Number |
03671066
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大沢 基保 帝京大学, 薬学部, 教授 (30129978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和子 帝京大学, 薬学部, 助手 (90163245)
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Project Period (FY) |
1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | Bリンパ球 / Tリンパ球 / 重金属 / カドミウム / Ia抗原 / B細胞増殖分化因子 |
Research Abstract |
カドミウム(Cd)や水銀等の重金属は、自己抗体の産生を伴うTリンパ球依存性のポリクロ-ンBリンパ球活性化(PBA)を誘発する。本研究では、BALB/cおよび同系の胸腺欠損変異系のBALB/cーnuの各マウスの脾細胞を培養し、CdによるPBA誘発機構におけるTリンパ球の役割を明らかにするため、以下の二点について検討した。 (1)PBA誘発におけるTリンパ球サブセット表面抗原の関与の有無:10μmCdの処理による正常マウス培養脾細胞のPBA(抗体産生細胞や培地全Igレベルの非特異的増加が生じる)の誘発は、CD4^+細胞を除去すると反応が弱まり、PBAにヘルパ-T細胞(Th)が関与していると考えられる。さらに、T細胞表面抗原のL3T4(CD4)、Lyー2(CD8)、IーAに対する各モノクロ-ナル抗体で脾細胞を処理後Cdを加えると、PBAは抗L3T4抗体では抑制されていないが、抗Lyー2抗体では弱く、抗IーA抗体では著しく抑制された。このことにより、PBA誘発にはTh上のCD4抗原は関与せず、Th上のIa抗原、またはThとBリンパ球間のIz抗原認識過程のCdによる修飾が関与することが示唆された。 (2)PBA誘発におけるTリンパ球由来液性因子のTリンパ球代替効果の検討: 正常BALB脾細胞の培養液上清をCdによるPBA反応を示さないBALBーnuマウスの脾細胞に加えて、代替効果の有無を検討した。その結果、正常脾細胞培養時にCdあるいはコンカナバリン(ConA)を添加した培養液上清のみ、または、無添加の培養液上清+CdをそれぞれBALBーnu脾細胞に加えると、PBAを誘発した。一方、ConA培養液上清+Cdを加えると、PBAは誘発されるが前三者にくらべて弱く、ConAのマイトゲン作用のCdによるの抑制の影響がみられた。これらにより、CdによるPBA誘発はCd処理Tリンパ球の産生する液性因子により代替できることが明らかになった。この液性因子のB細胞増殖分化因子の種類はConA培養液上清中因子の類似物と予想されるが、詳細をさらに解析中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)